ダブルバインド(二重拘束)

相手が喜んでくれている時は、自分も嬉しいけど、

相手が不機嫌そうにしていると、何か自分が悪いコトをしたんじゃないいかと

あなたは不安に感じてしまいますか?

 

このように感じる人は、多くいらっしゃいます。

 

では、相手が怒鳴ったり、酷い時には殴ったりするけど、

怒り終わった後には、急に泣いて反省したり、

あなたしかいない、見捨てないでと言われて、

自分が選んだ人だから見捨ててはいけないと

思ってしまう人ではありませんか?

 

このように感じてしまう人も、

実は結構いらっしゃいます。

 

そして、このような方は全く自覚していませんが、

DV被害者(家庭内暴力)であり、自覚しないまま殺されてしまう人もいます。

 

このようなDVの場合、心理的にダブルバインド(二重拘束)という

コトがよく用いられています。

 

ダブルバインド(二重拘束)とは、簡単に説明すると、

相反する二つのメッセージを送る事で、

相手を混乱させるコトです。

 

本当は、もう少し色々と条件がありますが、

ここでは省いておきます。

 

例えば、凄く怒ったと思っていたら、

次の瞬間には優しくしたり、普通に接したりするのです。

この時に、目の前の人は混乱してしまいます。

 

そして、「怒っているのはお前が悪い、お前のせいだ」と言いますが、

自分の機嫌が良い時は優しくしたり、「お前がいてくれないとダメだ」

などと優しい言葉を掛けるのです。

 

すると不思議なもので、特定の人は、このような矛盾したメッセージを

送られている原因は自分にあると考えてしまうのです。

そして、相手の機嫌を損ねないように相手に沿って自分を行動させようとしてしまいます。

 

その結果、相手は好き勝手に振る舞い、

怒った時には散々相手を怒り、終わった後には自分の感情を満たす為に

謝ったりします。

これが世の中に多いDV夫婦の典型例なのです。

 

 

相手の側は、意識的にダブルバインドを使っている時もあれば、

無意識に使っている時もあります。

 

自分が拘束されないように、自分の責任と相手の無責任を

混合しないように気を付けていきましょう。