カウンセリングに来る方の多くは、
悩みや不安を抱えています。
その悩みや不安を抱えることがしんど過ぎるため、
少しでも解消したくてカウンセリングに来ます。
では、悩みや不安は持ってはいけないモノかというと、
そんな事はありません。
悩みや不安は、先の事を考えて備えていく為に、
人間が必要だと感じた為、獲得してきた能力です。
これが全く無い人は、将来・未来を全く考えず、
今の欲求・快感にだけ走ってしまう人になってしまいます。
問題は、その不安や悩みが大きくなり過ぎて、
身動きが取れなくなってしまうコトです。
本来は、将来に備えて活用するはずが、
将来のコトを考え過ぎて、しんどくなり動けなくなるのです。
「考えるのを止めたらいい」と気軽に言ってしまう人もいますが、
それが出来ないから、本人は困ってしまうのです。
さながら、部屋の中に入ってきた一匹の蚊のように、
眠ろう、忘れようとした瞬間に羽音がして、
いつまでも気にしてしまう様に、
一瞬忘れても、すぐに思い出し、気になって眠れなくなるのです。
この不安の乗り越え方は、人それぞれです。
ある方は、不安が出てきたら、
その不安と向き合い、不安を感じるコトで、
不安はどうこうするものではないと達観して楽になった方もいれば、
別の方は、不安が出てきた時に、
どういったコトを予測するから不安が出てくるのかを考え、
今、その不安にどういう対処が出来るかを考える人もいます。
さらには、不安な事を頭の中でぐるぐると考え続けるのではなく、
誰かにとことん話すことで、不安を整理し、
少しずつ楽になった方もいます。
不安を感じ過ぎてしまう自分を責めると、
さらにしんどくなります。
心のバランスをとって、不安や悩みとも上手く付き合っていきましょう。
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