「経験」の良し悪し

人は過去の経験に基づいて、

今からの行動を決めたり、物事を判断したり、

何かを感じたりします。

 

例えば、幼少時に犬に噛まれた人は、

大人になって犬を見ても恐怖心を感じる事があります。

 

小さい頃に、ポイ捨てをしている地域で育てられた子供は、

大人になってもポイ捨てを当たり前のようにします。

一方で、シンガポールのようなポイ捨てが罰則に値する事で、

罰金を払わなければいけない地域に住んでいる人は、

自分から率先してポイ捨てをする事はありません。

 

そして、生まれたての赤ん坊は、何が危険なもので、

何が良いこと、悪いことの判断が無く、

火の中にも平気で手を伸ばそうとするのです。

 

このように人は過去の経験から、

様々な判断をしています。

 

 

このこと自体は、特に悪い部分がある訳ではありません。

問題は、社会に出て、人間関係を築くようになった時に、

皆が別々の経験をして生きてきているので、

衝突したり喧嘩になります。

 

さらに、お互いがお互いに過去の経験に基づいて、

自分が正しいと思うから、余計に話がこじれてきます。

 

 

今まで生きていく中で築いてきた経験を忘れることはできません。

ただ、自分の経験と相手の経験が違うので、

お互いに相手の事を理解しようとすれば、

少しは衝突や喧嘩が少なくなり、人間関係でストレスを感じる事が

減るかもしれません。

 

『「経験」の良し悪し』を心に留めて、お過ごし下さい。