カウンセリング出来ない人

家族や兄弟はカウンセリングができません。

感情が入ってしまい、カウンセラーもクライエントも冷静に

話を出来ないからだそうです。

 

では、他にカウンセリング出来ない人がいるのかと言うと、

私は友人のカウンセリングも出来ません。

 

ただ、どうして出来ないかという事を、

はっきりと体感する出来事がありました。

 

 

親や兄弟だけで無く、友人のカウンセリングを出来ないと書いている

本は何度か見かけた事があり、難しいという事は分かっていました。

中には、知人としてカウンセリング前に知っている人も出来ないと

説明されている本もございます。

 

私はそれを知識として知っていたので、

ある友人からカウンセリングの依頼が来た時に、

出来ないかもしれないと告げましたが、

それでも良いと言われたので、引き受けました。

 

するとカウンセリング中に、普段では味合わない変な感覚が

常に付きまといました。

 

「ここまで聞いていたっけ?」

「この理由は確かこれだったよな?でも深く聞いていなかったよな」

「普段はあだ名だけど、今はそれで呼んではいけないな」

頭の中が、カウンセリングに集中出来ないのです。

結果、全く上手くいきませんでした。

 

 

多分、その人に関して、友人として会った際に、

色々な情報を知っていたり、友人として接していると、

カウンセリングの際に、その情報が自分の色眼鏡なのかどうかが、分からなくなり、

さらに話し方や振る舞い方に注意する事で、普段の自分との違和感を感じてしまうのでしょう。

 

その友人には、本当に悪い事をしてしまいました。

 

 

今後は、心理カウンセラー 中村健三郎として会った人しか

カウンセリングはせず、

友人や知人として、出会った人には、一友人として、

話を聞かせて頂くだけにしようと思いました。

 

自分の心、人の心というのは、奥深く、

まだまだ知らない事が多いと感じさせて頂いた、

貴重な体験でした。