思い込みの力

人よりも疲れやすいという特徴を持っている方がいました。

ただ、昔からなので、そんなに気にする事もなく過ごしていましたが、

ふとしたきっかけで、自分の疲れやすさを話の話題にしてみました。

 

すると、その話を聞いていた人たちが、

「それは、おかしいよ」

「普通はそんな事はないよ」

「病気なんじゃないの?一度、調べて貰ったら?」

と親切心で言ってくれました。

 

その方は、その時は深く受け止めず、

「そうだね。機会があったら病院に行ってみるね」

とだけ返していました。

 

 

しかし、その日から、いつもより自分の疲れやすさに

注目するようになり、なんだかいつも以上に疲れを感じるようになりました。

 

少しでも、疲れを感じると、すぐに「病気なんじゃないか」

「疲れるんじゃないか」と思ってしまい、

普段以上に疲れるのです。

 

 

これは、実は最近に起こった私の事です。

若干、内容を変更していますが、気にも留めていなかったことを

人から指摘された事で気になり、いつも以上に自分はそうではないかと思い込み

しんどくなっていたのです。

これをプラシーボ効果と言います。

 

この話をあるカウンセラーにお話すると、

じゃあ、逆の言葉を思い込んだら、どうなるの?と質問されました。

そこで早速、逆の言葉を思い浮かべるようにすると、

今まで通り気にならなくなりました。

 

何の事はない、ただの思い込みだったんだと、

確認出来たのです。

 

もちろん、これで治らない場合は、本当の病気も疑われるので、

検査をした方が良いと思いますが、

意外に、ふとした瞬間に自分の体の何かが気になり、

自分はおかしいのではないかと感じて、余計に体が気になるという

悪循環は起こりがちです。

 

検査をしても何とも無い場合の原因は、

思い込みなどの心にある場合が多いです。

 

 

逆の事を考えたり、気になり出した瞬間にはあえて違う事をすると

自分の中でルールを作るなどして、思い込みを取り外していくと

いつもの自分を取り戻せます。

 

良い思い込みは自分に取り入れ、

悪い思い込みは手放していきましょう。