些細な常識の違い

前回に、大きく常識が違う人の話をしました。
今回は、日常的に良く起こり、トラブルの元になる、
些細な常識の違いをお話しします。

まず簡単に、常識とは、多数の人が当たり前のものとしている価値観、知識 、判断の事を指します。
つまり、価値観の集合体が常識になります。
ある一家族全員が同じ価値観を共有していれば、
その家族の中の常識になるのです。

些細な常識の違いとは、
自分と同じ価値観だと思っていた人が、
実は、ほんの少し価値観が違う事です。

例えば、昔からの幼馴染が居て、いつも気が合い喜んでいたとします。
そんな幼馴染に久々に出会った時に、話題が噛み合わなかったり、
以前の様な、息がぴったり合わないと、
寂しい気持ちになります。
 

 

これは、ほんの少し価値観が違うだけでも、
ショックを感じてしまいます。

 

こんなご相談を頂いた事があります。

夫婦で長年連れ添い、
お互いに分かりあっていると思っていた時に、
実は、片方が長年不満を抱えていて、
それを伝えられた時にショックだった。

自分としては、全てを話して欲しいといつも言っていたのに、
言ってくれなかった事に、裏切られた気持ちを感じる。

ご主人としては、何でも言い合うのが良いという常識があり、
奥様は、基本的には言うけども、相手にショックを与えそうな事は言わないという常識がありました。

基本的に何でも言い合うという意味では、大きく違わないので、
今まで仲良くなってこれましたが、
最後の相手にショックを与えそうな事も言うべきか、言わないべきか、
という点で常識が違い、
その違いを知った事で、ギクシャクした空気が流れてしまったのです。


カウンセリングの中で、ご主人の価値観が変わり、
自分を気遣って奥様は言えて言えていなかった。
そして、今回、言ってくれた事で、自分が考えている常識に、
奥様から歩み寄ってくれていると考えるようになり、
奥様ともう一度、分かり合う為に話し合い、
自分の至らないところは変えていきたいと考えるようになり、
終了しました。


信じている、信じていたからこそ、
些細な価値観の違い、常識の違いが目に付く事があります。

そんな時には、お互いに理解し合う事が必要です。
特に、多いのが男と女の違いをお互いが理解出来ない時です。

女性の側も、男性の側も、面倒臭いと思う事が多々あるでしょう。
それを乗り越える為に、相手に興味を持って、理解してみよう、
分かっていると思っていたけど、こんな知らない部分もあった、
「面白い!」と思えると、普段の生活の中に、
刺激的な部分も見出せるかもしれません。

些細な常識の違いを、楽しめるようになっていきましょう。