器に例えて表現されます。
少しずつ水を注がれ、気付かない内に器いっぱいに水が溜まり、
ある時に溢れてしまう。
ただ、器という表現も少し違う感じがして、
違う表現を考えていました。
イスがあります。
普段、使っているイスでいつも通り、問題なく座ります。
でも、ある日突然、壊れてしまいました。
背もたれにもたれる度に、少しずつ疲労していき、
壊れてしまったのでしょう。
この様に、知らない、気付かない、そして外からは全く分からない感じで、
少しずつ披露が蓄積し、ある時、突然壊れるのです。
一度、壊れると修理に時間が掛かります。
分解して、壊れた部品を交換し、ようやく修理が完成します。
壊れた部分が多ければ、より多くの手間暇が掛かります。
そんな事は、誰でも知っているのに、
ついつい便利だからと背もたれにもたれて使用していきます。
背筋を良くしようともたれない人はいますが、
イスを大切に使用しようと考えて、
背もたれを使わない人はいません。
これが、人の心かなと思いますよ。
壊れる時は一瞬です。
壊れる前に手入れをすれば、一番披露する部分を補強すれば、
より長く、より丈夫に使う事ができます。
そんな事を考えず、負荷を掛けていけば、
思ったよりも脆く、簡単に壊れてしまいます。
そして、多くの人は、イスを手入れするという発想がない様に、
心をリフレッシュするという発想は少ないです。
本当に消耗している部分を何処か調べようともせず、
イスを放置すれば勝手に治るモノと考えている様に、
寝ておけば大丈夫、昨日休んだから大丈夫、酒を飲めば大丈夫、
皆、耐えているから大丈夫と、思ってしまいます。
そんな時に、壊れる時が来るんです。
そうならない様に、どうか心の手入れをして下さい。
深呼吸して呼吸が浅くないか、
朝起きた時に、ぐっすり眠れたと思うかどうか、
仕事に行くのが嫌で嫌でしょうがなくなるか、
それは心から皆さんへの警鐘なのです。
私を含めた、日本人は相談するという習慣がありません。
自分の悩みを打ち明ける、弱さを出す事が、
恥ずかしい事、どうにもならない事と思いがちです。
そんな事は、ただの思い込みなんです。
しんどい時はしんどいと言って、負荷を掛けすぎないで下さい。
その弱音を非難する人はいるかもしれませんが、
その人はあなたが弱った時に、助けてくれません。
壊れる時は一瞬です。
皆が驚くぐらい、一瞬です。
微かな予兆しかありません。
その予兆を見逃さず、自分のココロを癒してください。
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