ひたすら鍛える

電車の中でひたすら鍛える人を見かけました。

 
始めは片足で吊り革に捕まる所から始まり、
両腕を伸ばした状態で鞄を持ち上げる動作の後には、
鞄の中から握力を鍛える道具を取り出し、
最後には、屈伸までしていました。

 
その人は窓の外を見て鍛えていたので、
人目を気にして外を見ているのかと思っていたのですが、
違いました。

 
窓に映る運動している自分を見ていたのです。

 

まさに人目も憚らず、という感じの社会人でした。
かと言って、誰かの邪魔にならないように早い時間に
少し広い場所で取り組んでいました。


さらに、汗の匂いを気にしてか、最後にはアルコールティッシュで
体をぬぐっていました。


同じ車両の人は、少し不審な目で見ていましたが。

 


電車は公共の場所です。
この行動に賛否両論はあるかもしれませんが、
私は別に良いと思っています。

 
むしろ、自分のなりたい姿を目指して、がむしゃらに運動する姿は、
体裁を気にして、行動しない、挑戦しない姿よりも良いのではないでしょうか。


電車の中で鍛える姿を見ると、不審な姿に見えますが、
将来、彼が活躍をしたら、これは美談になるかもしれません。
人の目は、その程度の物です。

 

私は彼が誰かは全く知りませんので、
夢の為に運動しているのか、趣味で体を鍛えているか分かりません。


しかし、何かの為にがむしゃらに打ち込んでみる事も
時には良いのではないでしょうか。


私は、彼の様に鍛えると一週間ぐらい全身筋肉痛で動けないでしょうが、
別の意味で、がむしゃらに打ち込んでいきたいと思っています。