スーパーバイズ

昨日は、再びスーパーバイズを受けてきました。
スーパーバイズとは、簡単に説明すると、
カウンセラーが勉強する場所の事です。

 

そこで面白いお話を先生から伺いました。

 


カウンセリングは1800年代に始まり、
1900年代に様々な考え方が生まれてきました。

 

例えば、特性因子論という物があります。

これは、フランク・パーソンズが提唱した理論で、
キャリアカウンセリングを学ぶ時に良く使われている理論です。

1909年に生まれました。

 

簡単に説明すると、
「特性」=その人の興味・能力・価値観・適性・性格など
「因子」=職業・仕事に必要な要素(仕事内容・能力・性格など)
がマッチする事で、より良い仕事に就職できますという理論です。


これがマッチしていないと、人はストレスが溜まります。
例えば、賑やかで話好きな人が、黙々と事務作業をおこなう仕事に就くとストレスを溜め込みます。
これは、特性因子論から見ると、マッチしていないという事なのです。


この考え方に基づいてカウンセリングをおこなうと、
カウンセラーは、その人がどういう特性を持っているかを見つける事に注力していきます。

 

しかし、このやり方はクライアントが置いてきぼりになり、
結果的にカウンセラーがクライアントの特徴を掴んだとしても、
クライアントがカウンセラーの言う通りには動きません。

むしろ、動いた結果に不満足な時は、カウンセラーに責任を押し付けます。


その後、来談者中心療法が1900年代後半に出てき始め、
クライアントの事は最もクライアントが知っており、
あくまでもカウンセラーは『無条件の肯定的関心、共感的理解、自己一致』を心掛ける事により、
クライアントの寄り添うカウンセラーに移行してきました。


この様に、カウンセリングはその時代により変わってきました。
今の最先端も、10年後の最先端とは限りません。

現代社会に合ったカウンセリングを勉強する事が最も大切であり、
それに拘り過ぎない事も大切だという事です。


これは、どの業界でも言われる事であり、
当たり前の事かもしれません。

 

しかし、人は過去の経験に影響される生きものなのです。
今まで学び、成功した事を、経験として多くの人に語った事はありませんか?
アドバイスとして、教えた事はありませんか?

 

しかし、それは決して真実という訳ではなく、
昔の時代に必要とされた事であり、現代では必要とされていない事かもしれません。

 

このような考えを常に持つ事が大切なのです。


そして、常に大切な事が、私たちやアドバイスする人が主体ではなく、
悩んでいる人、困っている人が主体なのです。

 

その人達が、今後どのように生きたいか、それに寄り添い話をしていく事が必要なのです。

 


私もまだまだ学ぶ事があり、一生勉強です。
常に新しい発見や知識と出会い、様々な人に出会い学ばせて頂けるのです。

面白い限りですね。