常識に縛られる

「仕事は大変だと思います。

 苦労してお金をもらう事が仕事なので、

 楽しい仕事なんて無いと思います。」

 

「仕事は例えアルバイトであろうと

 一生懸命するべきです。

 お喋りなんて許されません。」

 

ある方がご相談にいらっしゃいました。

この方の中には、たくさんの常識がありました。

 

「~すべき」「~するのが当然」

その常識から外れる人を攻撃し、

周りから避けられ、孤独を感じていらっしゃるようです。

 

 

この方の言う事には、もっともな事もありました。

例えば、映画館や電車の中で、

大声でお喋りして、周りに迷惑を掛けてはいけない、

という事も仰っています。

 

マナーを守るという意味では、素晴らしいですよね。

 

 

ただ、このマナー違反の人や、自分の考える常識から外れた人を見ると、

激しく怒りを感じてしまうのです。

 

そして、それは自分にも向けられ、自分が常識から外れる事を制限して、

大声で笑う事も大人としておかしいと感じたり、

仕事を楽しむ人も実際にはいるのに、そんな事が起こるはずが無いと、

現実よりも自分の中の常識を重視されてしまうのです。

 

 

実は、こういう方は多いように感じます。

常識は、その時代や環境でいとも簡単に変わりますし、

その人が生まれ育った環境でも変わります。

 

この常識が不変的な物と思っていると、

常識に縛られて身動きが取れず、

どんどんとしんどくなってきます。

 

 

いらっしゃった方は、今から自分の常識は不変的な物ではない、

という事実を受け入れていこうと思って下さいました。

 

しかし、その壁を乗り越えるのに、もう少し時間とサポートが必要な様です。

少しずつ、自分を縛っている物を、解いていきましょう。