コンシェルジュ

つい先日、ラジオでコンシェルジュが様々な分野で活躍しているという
話を紹介していました。
 
 
コンシェルジュは、ホテルの中で宿泊客のあらゆる要望（「近くの美味しいレストランを教えて」など）
に応える総合案内人の事だそうです。
 
 
それが、今はホテルだけではなく、アパレルなどにも進出しているそうです。
紹介されていたのが、ユニクロです。
ユニクロ銀座店では、コンシェルジュを待機させ、
お客さんが近くの店や、道を聞いても、iPadなどを活用して、
すぐに要望に応えるそうです。
 
そのFM局は、音楽コンシェルジュとして、
リスナーが望む音楽サービスに応えていきたいと締めくくっていました。
 
旅行で昔ながらの宿泊施設に泊まった時に、近くのおススメの店を
よく聞いていましたが、それがコンシェルジュだったのかと
初めて知りました。

 
 
ただ、少し思うのですが、競争が激しくお客様の要望に応えないと
生き残れないという思いは非常に分かるのですが、
コンシェルジュをサービスの一環として据えられると、
値下げ競争の様にサービス合戦になり、
そこに勤める方々の負担が増えないかと懸念してしまいます。

ホテルなどの宿泊施設に勤める方が、
自分から率先して「やりたい」という気持ちをもって、
サービスをおこなった時には、
従業員もお客様も、両方が嬉しい気持ちになります。

一方で、お客様が当たり前の物としてコンシェルジュのサービスを
従業員に求めて、
従業員も業務の一環として対応しなければならない時、
ただ仕事の負担が増えただけにはならないかと思います。

日本は、サービスが行き届いている素晴らしい場所です。
ただ、働き手になった時には、それがブーメランの様に跳ね返り、
ホスピタリティの精神を仕事に求められ、
それがサービス残業・過労などに繋がってしまいます。
お客様は他の所では、従業員なのです。

コンシェルジュは素晴らしいサービスですが、
それはホテルの中だけに置いておき、
他の業界は、コンシェルジュは置かずに、
当たり前のサービスにしない方が、
お客様・従業員・会社、3方に良しではないでしょうか。