マニュアル人間を求めていますか?

 教育本、恋愛マニュアル、人生指南本、お金持ちになる為の教育。


朝、起きてから、家に帰って寝るまでの間に、
これらの広告が、幾つ目に飛び込むか数えてみました。


新聞の広告、電車の広告、インターネット、
ポストに入っているダイレクトメール。
様々な所で、見かけます。


何と1日で11個も広告が目に付いてしまいました。
特に、通勤の時に大阪の街を通るからか、
あちこちで目に付くのです。

 

ところで、「マニュアル人間」という言葉を聞いた事がありますか?
私は、一度、言われた事があります。


新入社員で営業の仕事に就いた時に、
営業のトーク集みたいな、どのようにPRすれば良いか聞いた時に、
「お前はマニュアル人間か、自分で考えろ」と言われた事があります。


この言葉から考えるに、「マニュアル人間」という言葉は、
あまり良い言葉としては捉えられていないと思います。
マニュアルが無いと動けない人間という意味でしょうか。


ただ、この時に思うのが「マニュアル人間」を良くないと非難している方が、
一方で、幸せやお金持ちになる為の「マニュアル」を求めていないかと思います。

 

人は、失敗を嫌う生き物です。
損失を帳消しにする為なら、多少のリスクは取りに行きます。


逆に利益や成功が目の前あると、それを確保しようと手堅くなります。


その為か、失敗しない方法を常に探し、
少しでも手堅くいく為にマニュアルを求め、
それに呼応して様々な種類のマニュアルが増えているのでは、と思います。


これが良い状況か、悪い状況かは、よく分かりません。
ただ、マニュアルは全て正しい訳ではありません。


クレーム処理マニュアルの通りに対応したら、
余計にクレームが酷くなったという話しを聞いた事があります。
お金持ちになるマニュアル本を読んだ結果、お金持ちになった人は
どれ程いるのでしょうか。

 

今はマニュアルが溢れる世の中です。


行動する前に、
自分がマニュアルに頼る事を選択するか、
苦労も多いであろう自分で考え行動する道を選択するか、
考えていく必要があります。


自分はどうなっていきたいでしょうか?
自分自身がマニュアル人間になるのか、考えていく人間になるのか、中庸でいくか、
決めていく時代かもしれません。