クライアントとの関係性

先日、心理カウンセラーの仲間と久々に会い、

色々な話をしました。

 

内容は、世間話と心理学の話の割合が0.5:9.5で、

殆どが心のお話ばかりでした。

 

そして、話は私のクライアントの事例検討に入り、

自分自身の考えを整理する為に、詳細は伏せて概略を説明しました。

 

すると、仲間から一言、こんな質問がありました。

 

「今のクライアントとの関係性は?」

 

この「関係性」という言葉には、

信頼されている・されていないは、当然の事ながら、

助言している・助言を求められている・助言せず考えさせているか、

依然されている・されていない、

クライアントがカウンセラーに父親・母親などの誰かを映し出していないか(投影されているか)、

などが含まれています。

 

営業や事務などの仕事の中で、「お客さんとの関係性は?」なんて事を聞かれた事がないので

改めて考えると、不思議な質問です。

 

 

心理学には様々な流派があり、

例えば有名な所で、フロイトの精神分析学、ユングの分析心理学、ロジャーズの人間性心理学などがあり、

その中でも、さらに様々な流派に分かれています。

 

この流派によって、大事とされる関係性は変わってきます。

例えば精神分析学では、カウンセラーの自己開示(自分の事を喋ること)は不必要な事とされていますが、

人間性心理学では、自己開示は必ずしも駄目な事とはされていません。

ただ、その自己開示がカウンセラーの自己満足の為ではなく、

クライアントの為の物であるか、という点は非常に重要な点です。

 

どの流派でも、クライアントとカウンセラーの関係性は大事にされています。

 

 

親子関係・友人関係・先輩-後輩の関係、様々な関係はありますが、

それは、実は表面的な関係であり、その中には、

支配したい-服従したいという関係、共依存の関係、自立したい-離れて欲しくない、などの

目に見えない関係も潜んでいるかもしれません。

 

ここまで考えながら、仕事に取り組んでいるカウンセラー・精神科医・心療内科医は、

変な人達だと、改めて感じました。

私も、いつの間にか、その一員として生活しています。