「自分の価値観を見直す」という事

価値観=「物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断」
『満足度・充足感』と言い換えても良いかもしれません。


普段から私たちは、色々な物事を自分の中の価値観で判断して、行動しています。


例えば、最寄駅から一駅離れた駅まで移動する時に、
自分にとって、健康やダイエットの価値観が大きければ、一駅歩くでしょう。
一方で、楽をする事に価値観を感じている人は、電車に乗って移動します。


他の例で言えば、
自分にとってお金の価値観が大きい人は、
仕事を選ぶ際にも収入を一番に考えます。
遣り甲斐を考える人は、仕事に対する興味の度合いで、仕事を探していきます。


この価値観が誤っていれば、間違った選択をする事が多くなります。

例えば、
自分の中で、『お金が一番』という価値観だと思っていたが、
幾らお金を稼いでも満足感が得られなかったします。

 

すると、それは『お金=価値観が大きい』という考えが間違いだったという事です。

そこで、お客さんの笑顔を見た時に、満足感を得たとしたら、
『役に立つこと=価値観が大きい』という考えになります。


この価値観が揺らいでいたり、矛盾した価値観を突きつけられると、
物事の評価ができずに、行動できなくなる事があります。


例えば、
「合理的に考える事は良いこと」と考える人がいた時に、
「堅苦しい、もっと感情を出せ」と怒られたとします。
この2つの価値観が、この人の中で矛盾していれば、
どうして良いか分からなくなるのです。

 


この様な事は、人生で何度もあります。


「100点取る為に、もくもくと勉強する事が良い事」
と言われて学生時代は育ってきたのに、
「仕事は一人でやるもんじゃない、100点なんかあるか!」
と言われて社会人になった途端に言われて悩んでしまう。


「作業を効率化して、無駄を省くことが良いこと」
と言われて仕事に取り組んできたが、
「無駄を省いた事で、仕事を失い苦しんでいる人たち」が現れ、
自分の仕事は本当に良かったのか、悩んでしまう。
難しいですね。


この様な状態に陥らない為には、2つの事を心掛ける事が良いです。

1、自分の価値観を把握する
2、価値観を柔軟にする

 

自分の価値観は「人といるのが好き」という感情的な部分です。

 

「お金が大切」は表面的な価値観で、
本当にお金が好きなら10,000円札を握れば恍惚となりますが、

殆どの人は違うでしょう。

 

多分「自由に好きな事ができる手段であるお金が好き」というだけです。
本当の価値観は「自由な状態が好き」という価値観でしょう。


さらに、時代は移り変わり、環境が変われば考え方も変わります。
なのに、絶対的な価値観を求める事は変な考え方ですね。


昔は、如何に獲物を仕留めるかが、男性に取って重要な価値観でしたが、
今の時代に、牛を仕留めて捌ける事は、魅力的ですが、
重要な価値観ではなくなりました。
価値観は移り変わっていきます。


さて、今の自分の価値観は、どれだけ正しいと胸を張って答える事ができますか?
どれだけ自分自身の生活と合致しているでしょうか。


価値観がずれていると、しんどくなってしまいます。
本当に大切な事は何か、考えていきましょう。