毎年、忘れる事

最近、欲しいアプリがあります。


それは、天気予報と連携して、気温と湿度から、
明日の服装とマスクの必要性を教えてくれる
アプリが欲しいのです。


どうしてかと言うと、
毎年、季節の変わり目に喉が痛くなったり、
寒くなる時期に薄手の服を着てしまい、
体調を崩しそうになります。


毎年、季節の変わり目には気を付けようと思うのですが、
一年後には忘れて、毎年、
「もうちょっと厚手の服を着れば良かった」
「寝る前にマスクを付けておけば良かった」
と後悔してしまうのです。


人は、忘れる生き物です。
ですので、忘れたく無い事は何かに書いて留めておき、
時々、見返す事が必要です。

覚えていたつもりでも、忘れてしまったり、
記憶が変わったりします。


例えば、今日寝る前に思い付いた四の字熟語を5つ紙に書いて、
封筒の中にしまいます。
そして、1週間後、紙に何と書いたか思い出してから、
封筒を開けて見ましょう。
果たして、何個合うでしょうか。
幾つかは、記憶していた熟語とは別の熟語を書いているかもしれません。

 

この忘れる機能は、人にはとても大切で、
最近では「忘却力」と言って、社会人に必要な能力と
捉えられているようです。


勉強している方は、忘却力が必要な能力と言われても
信じられないかもしれません。


ただ、嫌な事、落ち込んだ事があった時に、
それをずっと忘れずに、落ち込んだ気持ちを覚えていると、
とてもしんどくなってしまいます。


例えば、小さい頃から経験してきた嫌な事、
怒られた事・振られて落ち込んだ事・失敗して恥ずかしかった事を、
全て残さず覚えているとしたら、
それは、人には耐える事が出来ない状態かもしれません。


そこで挫けない為に、人は忘れる事で、
色々な記憶・気持ちをリセットし、軽くしています。
その時に、残しておきたい記憶も一緒に流れてしまうのです。


忘れる事は、とても大切な機能です。
この機能を無くそうとしても、なかなか無くなりません。
ですので、忘れた時に、どうするか、という対策が必要になるのです。


だから、私は毎年、衣替えを忘れ、
マスクを付け忘れて、大変な事になるので、
こんな私をサポートしてくれるアプリが欲しいのです。


いつになったら、覚えているのでしょうか・・・。