「何でも重く受け止めてしまう」

最近、よく来られるクライアントさんの言葉です。

この言葉も、様々な話をしてきた結果、自分の中から出てきた言葉です。

初めは、「何故か分からないけど、仕事をすると、緊張で手が震えたり、
体から力が抜けてしまう」とお話されていたのです。
そこから、色々なお話を伺い、時には普段の日常生活や昔のお話など、
話されるままにお話を聴きながら、一緒に考えていきました。

そして、「どうして、こんなにしんどくなってしまうのか、分かりました。」
と話された後に、
「何でも重く受け止めてしまう」と言われました。

何でも重く受け止めしまったら、非常にしんどいでしょう。

・仕事は一生懸命やる物、笑う事も駄目。
・相談する時は、相手の迷惑になる。自分の事を話すのは駄目。
・泣く事は許して貰おうという行為。泣いては駄目。
・家事もしっかりしないと駄目。仕事もしっかりしないと駄目。
　両立できない自分自身も駄目。
・失敗する事は迷惑を掛ける事。人に迷惑をかける事は駄目。
　だから、初めてする事も失敗してはいけない。

そして、これらの考えが自分自身を追い込んでいくのです。

ここまで重く受け止めない人でも、
何かした自分自身に制限を課す人はいないでしょうか。

例えば、
・仕事は3年間は続けないと、途中で投げ出す自分は駄目だ
これは実際に私が、うつ病で苦しんでいる最中に持っていた考え方です。

うつ病でしんどい、死にたい、そんな事を考えながらも、
仕事は辞めてはいけない、という思い込みに追い込まれていました。
今は、随分と思い込みが少なくなり楽になっています。

このように、何かしら重く受け止める思い込みは、多くの人にあります。

その整理を少しずつ話をする事や、実際に行動する事で、
受け止め方を軽くして、思い込みを和らげる事ができます。

このクライアントも、今は受け止め方を和らげる方法を
一緒に探しています。

皆さんも、もし重く受け止めてしまう考え方があるなら、
和らげる方法を見つけて、楽になっていきましょう。

重い物を下ろせれば、今まで以上に身軽に動く事ができると思います。