紙一枚の成長

「人は死ぬその瞬間まで成長する」
エリク・H・エリクソン

人の発達を心理学的に研究した方の言葉です。


ある方がこの様にお話していました。
「人生の目的は成長である」


人には、流動性知能と結晶性知能という2種類の知能があります。


流動性知能とは、若い時(18歳前後がピーク)に発揮できる知能で、
新しい事を覚える時に活用される知能です。
例:学校での勉強、新しい機械の操作を覚える、など。


結晶性知能とは、今まで得てきた知識と経験を混ぜ合わせた
知恵とも云うべき、知能です。
例:様々な問題の対処、人との接し方、人への教育、など。


この結晶性知能は、勉強しただけでは知能を得る事が出来ず、
知識に加えて、経験する事で、知能を得る事も発揮する事も出来ます。


その為、若い時よりも老年期の方が結晶性知能は発揮され、
死ぬ瞬間まで、様々な知恵が身に付いていきます。


昨日、素晴らしい方々のお話を聞かせて頂く機会がありました。
 
その方々は60代でありながら、新しい事に積極的に挑戦し、
失敗を恐れる事なく、様々な経験をしている方々です。


お話を聞くだけで、自分が60歳になった時に、
これ程の知識・経験を身に付けていけるのだろうか、と感じました。

 

少し前に、私の尊敬する恩師からこのような言葉を聞きました。
「毎日、紙一枚分だけで良いから成長しなさい。
  そうすると、1年後には365枚分、成長しています。」


私は、日々、自分は今日、紙一枚の成長が出来たか
振り返る様になりました。

それは、紙一枚の知識かもしれません。
紙一枚の経験かもしれません。
必ず、今日何を学んだか、何を出来たか、振り返っています。
 

その事を教えて下さった、恩師と2ヶ月振りにお会いします。


自分の成長は身長の様に目に見えて分かりません。

人の言葉・態度・評価は、自分を映す鏡と言います。

自分の成長度合いを測る尺度になります。

 

2ヶ月間、紙60枚分の成長を見せる事が出来るか、
少し緊張もします。


毎日、紙一枚の成長を重ねる事を心掛けています。