進化心理学

進化心理学という分野を聞いた事がありますか?

 

ヒトの心を理解する為の学問であり、
「ヒトの心の多くの側面は自然淘汰が我々にもたらした
適応を反映している」
これが進化心理学の基本的な考えです。


原始時代、私たちの祖先は狩りをして生きていた時代、
自分たちの命を守る為に恐怖感を身に付けていきました。


農耕の時代が訪れて、平和な時代が訪れた時に、
感謝や愛を覚える事で、周りの人間と調和をする事が
出来るようになっていきました。


今、私たちが持っている感情は全て、
私たちの先祖が生きていく中で必要な為、
抱いてきた感情だという事です。


悔しいから、努力する事を覚え、
悲しいから、人に優しくする事を覚え、
コミュニケーション能力を発達させてきたのです。


この進化心理学の一つの考え方として、
「感謝」の感情が、今後、私たちが生活していく中で、
非常に重要であり、この感謝の気持ちを自分が持てるかどうかで、
幸福の感じ方が変わってくるそうです。


人には、認められたい・感謝されたいという欲求がありますが、
自分の幸せにつながるのは、感謝される事では無く、
感謝する事だというのです。


飲食店で500円のランチを食べる時に、
500円払って食べていると思うのか、
このランチを作る為に関わった農家・運送屋・料理人・ウェイター、
その人達のおかげで目の前にランチが用意されていると思って食べるのか、
美味しさが変わる気がしませんか。


食べてあげているという気持ちが、
食べさせて頂いているという気持ちに変わるだけで、
幸福感が増すのです。


不思議な物ですね。


この気持ちも、私たちが何万年と生きてきた中で自然淘汰され、
残ってきた感情だというのです。


私たちも不思議な存在ですね。