拘束する考え

先日、一緒に働いている事務の人から、
こんな質問をされました。

「あと少し自分から動けば、
 良くなるのに、どうして動かないんでしょうか?」

 

例えば、
あともう少し自分から心を開き、仲間に相談できたら、
悩む事無く仲間と打ち解けれそうな人や、

あともう少し自分の弱い部分と向き合えば、
もう一段と成長できて、自分が悩んでいる事が乗り越える事ができる人。

 

皆さんの周りにも、そういう人はいませんか?


これの原因は、固定観念と言われています。

例えば、「仲間に悩みを打ち明けるなんて、あり得ない」とか、
「自分はこういう人間だから弱い部分なんて、乗り越えれる訳がない」と考えるのです。

この固定観念により、自分自身に制限を付けて、
自分の心を壁で取り囲んでいるのです。

 

「ハムスターは触れるけど、ネズミは触れません」
という方もいるとは思います。

 

なんとなくネズミは汚らしいというドブネズミのイメージがあるのかもしれません。
この方に清潔な部屋で育てられたネズミを見せても、
「触れる訳が無い!」と悲鳴をあげて叫ぶでしょう。

 


これと同じように、はっきりとしたできない理由が無いのに、
何となくできない、したくない背景には、このような固定観念があります。

もし、自分の中で変わりたいけど、何となく変われない原因にも、
何となく作られた固定観念があるかもしれません。

 

ちなみに、一部のカウンセラーやコーチングをされている方は、
これをメンタルブロックと言って説明しています。
mental blockと書くのでしょうか。

 

ただ、mental blockの意味は、
正式には「物忘れ・度忘れ、一時的な記憶・考えの遮断」という意味です。


一方、固定観念は「いつも頭から離れないで、その人を拘束するような考え。」
という意味で、食い違ってきます。

 


メンタルブロックという呼称を考えた人は、
『日本語で説明しても、説得力が低くて専門的な気がしない』と考え、
受け取り手も、『英語の方が専門家っぽい』と思ったのかもしれません。


これも両方が固定観念を頂いた結果かもしれませんね。
自分の考えを拘束する事無く、自分がしたい事をできるように
前に進んでいきましょう。