「見つめ直す」という事

時々、自分の職業・立ち位置を見直す時があります。

それは、自分の外見は鏡を見れば確認できますが、
自分の内面を見るには意識を向けないと見えません。

「初心、忘れるべからず」
ということわざが存在するように、
初心を忘れてしまう事は非常に多いのです。
それは、どんな人もそうなのです。

だからこそ、時々、見直すようにしています。

自分がどういう気持ちでクライアント（相談者）と向き合っているか、
自分が行っているセミナーは、自分が目指しているものと同じかどうか、
心理カウンセラーとは何か、心理カウンセリングとは何か、
自分自身の頭の中を棚卸しするような感じで、
ゆっくりと見つめていきます。

依存ではなく、自立を促すようにしているか。
クライアントの成長を常に心掛けているか。

すると数ヶ月前とは違う自分を発見します。
それは成長している部分であったり、
忘れてしまっている部分でもあります。

成長している部分はそのまま伸ばしていき、
今すぐ答えが出せない部分は置いておき、
忘れてしまっている部分は心新たに取り組むようにしています。

私の所に、仕事の事で相談にきた方がいました。

仕事で働き始めて10年が経ち、
仕事は順調にこなせているが、同じような毎日ばかりで、
このままで良いのかという漠然とした不安を感じているのです。

「仕事が無い人に取っては、贅沢な悩みですが…」
と幾度も話していました。

この方とお話していく中で、
今の仕事を選んだ理由は何だったのか、
今はどんな仕事をどういう気持ちでされているのか、
もし転職活動するとしたら、今の会社で何を学んできたと答えるのか、
今の会社で、どういう事を学んでいけるのか。

たくさんの話を聞かせて頂き、またこちらから質問させて頂きました。

最後には、
「自分の事なのに、気付いていませんでした。
　まだまだ出来ていない事があるのに、同じ毎日を過ごしているって変な話ですね。
　ありがとうございます」
と言って帰っていきました。

走り続ける事も成長ですが、
自分を見つめ直す事でも成長があります。

時には、ふと立ち止まって、
自分が何処に立っていて、何処に向かおうとしているのか、
それは自分の行きたい方角なのか。

考えてみるのも良いかもしれません。