大山鳴動して鼠一匹

タイトルの言葉はご存知でしょうか?

 

大きな山が今にも噴火しそうな勢いで轟き、
何事が起こるのかと思っていたら、
たった一匹のネズミが走り去って、
それ以外に何も起こらない・・・。

という大騒ぎするが、あまり大した事は起こらないという例えです。


例えば、2000年問題はご存知でしょうか?
今の若い方は覚えていないかもしれませんが、
1999年12月頃に騒がれた、全てのコンピューターが
2000年1月1日になった瞬間に全て止まると噂され、
結構な人数の人が不安を覚えた事がありました。


結論として、何も起こらず、多くの人が年越しを見守ったというだけに終わりました。
ノストラダムスの大予言もこれと同じです。


大変な事態が起こっているのに、大した事ではないと、
真正面から向き合わない事もダメですが、
よく分からない事に大きな不安を覚えて振り回されても
疲れるだけになってしまいます。


この言葉はことわざになるだけあって、
実は結構な方が、この状態にあっているのです。


例えば、友人や恋人と突然、連絡が取れなくなってしまった。
いつもは携帯に電話したり、メールをするとすぐに連絡が取れるのに、
何故か1~2時間の間、電源が切られていて、全く連絡が取れない。
どうしよう・・・。


この時に、自分が何かしたのでは、とか。
浮気をしているんじゃないか、とか不安になる方はいませんか?


そして、連絡が取れたら、風邪気味で病院に行っていて、
混み合っていたから、携帯の電源を付けるのが遅くなったという
事があったりします。


心配した当人に取っては、心を大きく揺るがす事態だったのですが、
結局はネズミが一匹走り去った様な結果です。

 

ただ、ここで笑って終わればいいですが、
最近は勝手に心配していた当人が、
折角心配したのにとか、自分を不安にさせやがって、と怒ってしまう
ケースもあります。


ネズミの所為で、また山が鳴動するのです。
迷惑な話です。


そうならない為にも、起こっている物事に対して、
真偽が定かになるまでは、一人一人が落ち着いたり、
不安になった時には、
「まぁ、今は何にも出来ないから、一日ぐらい待ってみよう」
と自分自身に言ってみるのも一つです。


山が震える度に、オロオロしてしまうと、
身が持ちませんよ。