目の前にある大切な物、遠くにある煌びやかな物

人は、ゆっくり変化する物を変化していると認識できません。

 

少し前に何かの番組で、少しずつ変化していく動画を見て、
何が変わったかを見付けるという物がありました。

 

1分間の間で、壁の色が赤から青に変わるぐらい大きな変化ですが、
なかなか気付かなかったりします。

 


さて、今日は心理とは少し違った話をします。

皆さんは、身の回りの自然が変化していっている事に、
気付けるでしょうか?

 

自然の変化は、非常にゆっくりしていくので、
注意深く見ていないと、どんどん自然が無くなったり、
小さい頃に川で泳いでいた小魚がいなくなり、
外来種に全て食べられてしまっている事に気付かなかったりします。


森林の緑は、人のストレスを和らげてくれますが、
その緑が無いと、都会ではストレスを蓄積し、
いつか爆発する可能性があります。

そんな大切な緑が無くなっても、多くの人は気付かないのです。


一方で、宣伝広告で時々見かける、煌びやかな大都会、
高層マンションの一角に暮らし、会社までも徒歩10分。
冷暖房が完備され、常に快適な温度で生活。
食事も徒歩圏内に多数の飲食店が立ち並び、
美味しいご飯が並ぶ。

皆さんは憧れるでしょうか?


ふと思うのですが、そんな状況で過ごす子供達と、
自分達の昔を比べると、どちらの方が楽しそうなんでしょうか?

今の子供達は、私たち大人が用意した今の状況でしか、
過ごす事はできません。

 

それを恵まれない、不幸だと思う必要なんてありません。

ただ、何を残したいか、どんな状況で過ごして欲しいかを
考えてみても良いのではと思います。


私は川で魚を手掴みした事は、学校の修学旅行での一回だけです。
昔、良く川に入って手づかみしていたという話を聞くと、
羨ましいと感じてしまう時があります。

ただ、釣りをしたり、海に頻繁に入り、
魚を追い掛け回した思い出があります。

 


今も目の前にある大切な物は少しずつ失われています。
遠くにある煌びやかな物は、少しずつ色褪せていきます。


自分たちは気付かずに、大切な物を捨てている可能性もあります。
自分たちが守るという意識が大切だと考えています。

 

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コメント: 2
  • #1

    うさぎ (月曜日, 02 7月 2012 17:12)

    お話を聞いていると、幼少の頃の景色が点々と浮かびました。流石に私は魚を手づかみした経験も虫を捕まえた経験もないですが、都会に比べれば、地元は今も田舎です。
    当時は誰もが自由に遊べる広い原っぱがあり秋にはススキも見れて、お正月には皆が凧上げに来た。田んぼには蓮華が咲いて、アメンボウもいた。雨が降れば地道には水溜まりが出来て、冬には水溜まりに氷の板が出来た。緑地の土手には土筆がいっぱい(⌒‐⌒)

    全てが当たり前の姿でしたが、今はもう見なくなりましたね。
    ただ、私の地元は今も田舎と言ったのは、四季折々に素晴らしい姿を見せてくれる大きな山が今も変わらずに、どっしりと構えてそこに居てくれるからです。
    いつも見守ってくれてるような気がして私は大好きです♪(*^^*)
    夏の朝には山鳩が鳴きます。それに混じって聞いた事のない綺麗な鳥の鳴き声もコラボします。田舎です。(笑)
    だから山があるだけで安心出来ます!
    都会も楽しいけど、ビルばかりに囲まれた所では私は暮らせません。
    残せる物は、残して行きたいですね!一度なくすと手に入りませんし、自然は人力では作れない。本物は作れない。

    日々に時間はゆっくり過ぎているような気がしますが、実は私達は、物凄い速さでこの一瞬を送っているのではないかと私は感じています。
    「光陰矢のごとし」ホントにそうだと思います。

  • #2

    中村健三郎 (火曜日, 03 7月 2012 20:52)

    >うさぎさん
    コメントありがとうございます。

    素晴らしい田舎で育ったのですね。
    四季折々の感動が伝わってきます。
    恵まれた環境で育ってこられたのですね。

    これらの環境が今では少なくなっているように感じます。
    自然で遊んだ経験がある子は、この数年で激減しているというデータも見ました。

    今もどんどんと開発が進み、マンションやビルが立ち並んでいますが、
    自然が与えてくれる癒しや感動や好奇心は、ありませんね。

    それらも物凄い速さで失われている様に感じます。
    その一瞬一瞬を大切にする必要があると私も思います。

    自然が無くならない様に、大切にする気持ちを持ち続ける。
    「光陰矢のごとし」、そして「後悔、先にたたず」ですので。

    今後とも、よろしくお願いします。