パブロフの犬

6月26日に更新したつもりが、出来ていませんでした。

申し訳ありません。

 

なので、今日は2本、更新します。

 

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今日は雑学を少し。

 

「パブロフの犬」をご存知でしょうか?

ある心理学の実験でパブロフという学者が、
犬を使って実験を行った事で有名になった犬です。

 

どんな実験か説明しますと、、
初め犬の舌に肉粉を与えます。


すると犬は肉が好物なので、涎が出てきます。


次に、肉粉を与える毎にベルを鳴らします。
ベルが鳴る時は、肉粉を貰う時だという事を
無意識に刷り込ませていきます。


そして、次に肉粉を与えずにベルだけ鳴らします。
すると、何も貰っていないのに犬は涎を垂らすのです。

 

日本人で言うと、「梅干」と聞いたら、涎が出てくる事と
同じです。


「梅干」を食べた事が無い外国人に「梅干」と言っても、
「梅干」の写真を何の反応もしません。
食べた事がある人だけが、無意識に反応してしまうのです。


本来、何にも食べていないから涎が出てくるはずがありませんが、
想像だけで涎が出てくるのです。

 

これを上手く使ったのが、三国志に登場する
魏の大将、曹操と言われています。

 

張繍討伐の際に、行軍の最中、酷い暑さで兵たちが喉が乾き、
思うように行軍できなくなったそうです。

 

このままでは張繍征伐が出来ないと思った時に、
「あの山を越えれば梅の木が茂っている」と言って、
涎を出させ、喉の渇きをごまかし、行軍を続けたそうです。

 

 

一方、これが悪い方向に行くと、こんな風にもなります。
会社で、頻繁に上司が怒られている方がいました。


この上司は、「おい!○○!」と言ってから呼びつけ、
怒る上司でした。


暫く日が経つと、この方は上司が「おい!」と言うたびに、
ビクビクしてしまうようになるのです。

 

怒られる・怒られないに関係なく、呼び掛けられたら恐怖を感じるのです。
さらに誰を呼んでいるのかも関係なく、「おい!」という声に怖さを感じるのです。


そんな毎日を過ごしていると、どんどんと憂鬱になり、何もする気が起きなくなりました。
後日、この方は、うつ病と診断されて、お休みを貰ったそうです。


ただ、ご安心を。
今は転職し、元気に毎日を過ごされています。

 

人の中には、色々な機能があります。
できれば、それを良い方向に使っていきたいですね。

 

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コメント: 2
  • #1

    マリア (土曜日, 30 6月 2012 01:06)

    再びスミマセン(- -;)
    パブロフは知っていましたが、これも又、自身に長年取りついております。
    改めて聞くと、私もこれだと認識しました。
    自身にとっては恐怖に値します。
    お力になれる事がありましたらご連絡下さい。何でもお答えします。今後の参考にして頂ければと思います。

  • #2

    中村健三郎 (土曜日, 30 6月 2012 08:25)

    >マリアさん
    コメントありがとうございます。
    マリアさんも心理学を学ばれた事があるのでしょうか?

    今は、この方は元気に過ごされています。
    また、何かあれば、相談に来ると思いますので、
    大丈夫だと思いますよ。

    ちなみに、ご連絡下さいとありますが、
    連絡先が無いようなので、連絡出来ません。

    また、宜しければ、お問い合わせから、ご連絡先を送って下さい。
    よろしくお願いします。