変化への道のり

何か上手くいかない時、その原因を外部に求めても、
何も変わりません。


例えば、上司と関係が上手く行かない時に、
上司の事を批判したり、何で変わらないのだろうと怒っても、
相手は変わりません。

 

上司を変えたいなら、まずは自分が変わる必要があり、
自分が変わる事で、上司との関係が変わってきます。
そこで良くもなったり、悪くもなり、
最後には落ち着いていきます。


という事は、何処でも言われている事で、
私の様なカウンセラーは、その悩んでいる本人が変わる為の
お手伝いをしています。


その変わっていく道のりを見ていると、
まるで登山の様な物だと最近感じます。


変わる為の道は長く、
2~3歩歩いても、景色はそんなに変わりません。
歩き始めて30分経っても、頂上までの道のりは長く、
登山をした事が無い人は、何時になったら着くんだろうと愚痴を言いたくなります。

その山が高いと、自分には登れないと諦めたくもなります。


1時間掛けて、随分と登っても、山の形によっては途中で降る事もあります。


その様な高い山を、足場の悪い山を、隣で応援し、
時には後ろを振り返って、こんな高くまで来たのだと実感して貰い、
さらには、何でこの山を登ろうと思ったのかという初心を思い出して貰う事が、
私たちの仕事なのでは、と思います。


自分が登らないと、山頂が近付いてくれる事はありません。
自分が見ている景色も、今と同じままです。
ただ、ゆっくりであっても一歩ずつ歩く事で、少しずつ、景色は変わっていきます。


これはクライアントだけでなく、カウンセラーも同じで、
一緒に遭難しないように、一歩ずつ心理の道を歩んでいき、
変わっていかなくてはと思います。


クライアントが変わらない事もまた、カウンセラーが変わっていないからです。

変わらないクライアントを批判する暇があったら、自分自身の山を登り、変わっていきましょう。
という事を、老婆心ながら先週、別のカウンセラーに思ってしまいました。


私も、まだまだ道の途中。変わり続けないといけません。