気付かない自分の中の「制限」

「人は事実で悩むのではない、
 事実の解釈で悩むのだ」
というのは、心理学の中の社会構成主義の考え方です。

 

私はカウンセラーになる前に就職活動をしていた事が何度かありますが、
就職活動が大嫌いでした。

 

理由は面接で落されるから・・・。という理由ではなく、
履歴書・職務経歴書を書くのが嫌だから、という理由でした。

以前は手書きで書かないといけない物、と考えており、
一式を手書きで作成するのに1時間掛かっていました。


途中で字を間違えると、大変です。
最初から書き直しなので、幾度か失敗すると、
なんと1式の書類を作成するのに2時間掛かった事もあります。

私にとっては、本当に苦行でした。


そしてある時に、特に手書きでなくてもいいんだ。
PCで作成し、送っても良いという企業がある。
「むしろ、手書きではないと駄目という企業は自分には合わないんだ」
と考えた時、この苦しみから解放されました。

 

自分の思い込み、制限で自分をしんどくしてしまっていたのです。

今思うと馬鹿らしい事ですが、当時は本当に就職活動を続ける事すら嫌になっていたのです。


さて、こんな私ですが、気付くと同じ事を繰り返していたのかもしれません。

先日、セミナー資料を作成し、校正に出した所、このような事を言われました。

「無理やりA4用紙サイズに資料をまとめなくて大丈夫ですよ。
 校正しだいでA4サイズに見易く収める事はできます。
 むしろサイズに収める為に資料を削ってしまうと、
 伝えたい事が伝わらない事がありますよ。」

目からウロコでした。

 

どうやら、私はまた知らず知らず、自分の仕事に制限を設けて、
今ある物に自分を合わせようとしていたようです。

 

今回は、しんどくはなっていませんでしたが、
折角の伝えたい事があるのに、制限を設けて、
伝わり難いように制限をかけていたようです。

 

自分の中の「制限」は自分にとって当たり前すぎるので、
気付く事は、ずいぶん難しい事です。

 

ただ、人からの忠告に耳を傾けて、
自分自身の制限はどんどんと外していきたいと思います。

 

何事にも自由な発想ができる自分になっていきたいですね。