「転移」と「逆転移」

玉木宏主演の「ラブ・シャッフル」というドラマをご存知ですか?

 

その中のワンシーンで、

香理菜演じるヒロイン「愛瑠」と

谷原章介演じる心療内科「正人」がお墓参りした時に

こんな会話をします。

 

愛瑠「もう忘れよう。自分の幸せ見つけようよ。その人以上に好きな人見つけよう!」

正人「・・・」

愛瑠「止めてよ。そんな顔、悲しい癖に笑わないでよ」

正人「・・・」

愛瑠「私じゃ、駄目?」

正人「・・・」

愛瑠「頑張るから。聞くりんが幸せになれるように。頑張る。ね!・・・」

正人「いけないよ。君はそうやっていつも、誰かに同情して恋愛を始めていたんだろ。」

愛瑠「・・・」

正人「愛情と同情は温かさが似ているが、赤と青のように色が違う」

愛瑠「・・・」

正人「君は教会の言葉の通りの人を選ぶんだ」

 

というワンシーンです。

 

心理学の中には、「転移」と「逆転移」という言葉があります。

「転移」・・・・・クライアントが本来、別の人(両親など)に向ける感情をカウンセラーに向ける事。

        (例)自分を理解してくれるカウンセラーを好きになること。(本来は両親への愛情)

「逆転移」・・・カウンセラーが別の人に向ける感情をクライアントに対して向けてしまう事。

        (例)自分に頼ってくるクライアントを好きになること。

 

まさに、同情を愛情と勘違いして、恋愛をしてしまうような事です。

このスタートを切った場合、時として同情が終わった時に、

そのまま恋愛が終わってしまう場合があります。

 

長く付き合い続けた場合、同情は長く続かない場合が多く、

愛情が無いとそのまま気持ちが覚めてしまう場合が多くなります。

 

そしてカウンセリングの場合、転移と逆転移を避けないといけない理由は、

それがクライアントにとって不利益になるからです。

 

 

人を好きになる場合は、愛情からスタートする恋愛をしたいですね。