原因を想像(創造)する

今日のタイトルからは、全く内容が理解出来ないと思います。


つい先日、預金残高を見ると毎月の推移に比べて
大幅に減っていました。
理由が分からない・・・。

 

そんな時に、こんな事を考えました。


そういえば不正にクレジット情報が盗まれて、
現金が獲られるというニュースを頻繁に見る。

これだけ考えて原因が分からないという事は、
きっと不正に盗まれているに違いない。

早速クレジットの明細を確認しよう!」


そして、クレジット明細を確認し、
上から順番に思い当たりの無い明細を探していきました。

普段よく買い物をするスーパー・・・
昼食を払った飲食店・・・
あれ、一件あまり見ない物が、しかも金額もそこそこ。
きっとこれだ!と思ったのですが、

よくよく見ると、見覚えのある金額と名前でした。


すると、ようやく思い出したのです。
先月に久々にスーツ一式を購入した事を・・・。


不正に獲っていたのは、自分自身という間抜けな話でした。

 

と、ここまででしたら、よくある(あまり、無い?)間抜け話ですが、
ここで起こった私の心理が面白かったので
取り上げました。


人は、自分に取って大切な事で、
予期せぬ事が起こると、原因を探ろうとします。

突然、仲の良かったA子が口を利いてくれなくなった。
突然、彼と連絡が付かない・・・。
どうしてだろう?


この時に、原因がすぐに見付かれば問題ありませんが、
原因が見付からない時に、人は原因を想像し、想像します。
つまり、原因を予測し、きっとこんな事が起こったから、このような状況になったんだ!と、
自分自身を腑に落とそうとします。


例えば、
仲の良かった子が口を利いてくれなくなったのは、
別のB子が私の悪口を仲の良かった子に吹き込んだからに違いない。

彼と連絡が付かないのは、私の事を飽きたからかもしれない・・・。


そして、この思いついた原因が自分自身で納得いく物だったら、
その原因が間違いないと思い込んでいきます。
それが、端から見たら見当違いな原因でも本人が納得したら、本人の中では真実になっていくのです。


例えば、
突然、B子に対して、「あなた最低ね!」と話したり、
彼に対して「私の事、もう飽きたの?」と連絡したりします。


さらに面白い人の心は、この後に事実を知っても二通りの道を辿ります。
一つ目は、事実を受け入れ勝手な思い込みをしてしまった自分を恥じる事。
二つ目は、事実を聞いても、そんな事は無いはずだと、ますます自分の作った原因を信じ込む事です。


例えば、
事実は、何気ない言葉にA子が傷付いて離れたり、
彼がただ忙しくて連絡返す余裕が無かっただけ、とします。


そして、この2人は次のようになりました。

仲の良かったA子さんから口を利いてくれなくなった子は、
自分が傷付けた事が原因と言う事実を信じられず、事実の捏造と思いこみました。
そしてB子と、捏造までして自分を遠ざけようとするA子すらも怨むようになりました。


一方の、彼と連絡が付かなかった彼女は、彼の忙しいという話から、
自分が先走って考えすぎていた事を恥ずかしいと思い、彼に謝りました。
彼も笑って、彼女を許し、連絡出来なかった事を謝りました。


人は、自分の予測しない事が起こると、原因を想像(創造)します。
時にそれは、本来の事実すら関係なく信じられます。
そしてこれは、誰にでも当てはまる事なのです。

 

あなたの考えている原因・理由は真実でしょうか?