就活うつのカウンセリング

年明けにブログでも書きましたが、

再度同じ様な悩みのカウンセリングを行いました。 

 

それは、「就活うつ病」です。

いわゆる、 就職氷河期により、終わりが見えない就職活動に不安を感じ、

面接で何十、何百と不採用を宣告される事により、自分は不必要な人間じゃないかと感じてしまい、

さらには、不採用の理由が「ご縁が無かった」の一言で終わらされるので、

自分自身の何を変えれば良いか分からないという、袋小路に入ってしまうのです。

 

お話を伺っていると、これは就職氷河期を経験している方にしか理解できない様な、

不安、焦り、敗北感、惨めな気持ち、色々な物を感じました。

 

そして、私に相談してくださった方は、親も心配のあまり色々とアドバイスを言ってくるそうです。

あそこの家の子は内定を貰ったらしい。綺麗な字で書類を作ったそうよ。

あそこの家は、こういう方法で成功したらしいよ。

あそこは、やる気を押し出して良かったそうよ、あなたは押しが弱い子だから、もっとこうした方が・・・。

最後にはこんな事まで言われるそうです。

「最近、やる気が減ってきてない。だから内定貰えないんじゃないの?」

 

ただ、このような親も口では「何処でもいい」と言いつつ、

中小企業の求人は難色を示すそうです。

「こんな所に就職する為に大学に行かした訳じゃないのに・・・」

どんな企業もそれぞれ特徴あり、面白さも苦しさも持っていると思うのですが、

親としては少しでも大きな企業にという思いがあるのでしょう。

 

親の心配な気持ちは非常に分かります。

しかし、本人も非常に心労を抱えている中、さらに家の中でもプレッシャーをかけ続け、

さらには本人が必死でしている努力が空振りに終わって落ち込む事にすら、

否定をすると、このクライアントは息を付く事すら出来ずに、

私の所に来てくれました。

 

カウンセリングで、誰にも言えない気持ちを吐き出して、

ほんの少しだけ、胸の重さが軽くなったそうです。

また来て下さる事になりました。

そして、自分と同じように苦しんでいる友人は沢山いるそうです。

友人はカウンセラーに話をする事は抵抗があるみたいですが、

一人でも同じように「就活うつ病」の人の苦しさを分かってくれる人が増えて欲しいと言って、

ブログに載せて欲しいと言われ、書きました。

勿論、この方は就職活動を続けるそうなので、名前は出せませんが。

 

長く終わりが見えない就職活動を行っている学生さん、

何処か息を付く場所を見つけて、苦しさを吐き出して下さい。

そして、どうか、自分を責めないで下さいね。