とあるカウンセリング風景

新年明けましておめでとうございます。

 

お正月休みで、更新の期間が空いてしまいました。

皆さん、いかがお過ごしでしたでしょうか?

 

本日はとあるカウンセリング風景です。

 

「先生、自分は人に対して、どうやら上から目線で話してしまう。

 前に自営業やっていたからか、特に電話が駄目みたいで、

 よく、後からかみさんに怒られるねん。

 どうやったら直るやろ?」

 

「上から目線になってしまうんですか。

 直接会って話する時はどうなんですか?」

 

「それは大丈夫やねん。

 むしろ相手を楽しませよう思うて、話するねん。

 もちろん、相手が嫌そうな顔してたらすぐに察するし、

 そういう所は敏感やねん」

 

「へ~。じゃあ、電話だけが駄目なんですか?」

 

「そうやねん。相手の顔が見えへんやろ?

 自分は普通に話しているつもりが、端から聞いてたら、

 上から目線らしいねん」

 

「そうなんですか。ちなみに、どんな感じなんですか?」

 

「今、年金だけで生活できんから、就職活動してるねんけど、

 面接日を決める時にこっちの都合言って、合わせれる日を教えて下さい。

 って言ってしまうねん。さらに、行きますんで待ってて下さいって言ったら、

 電話の後で偉い怒られたわ。

 相手は取引先ちゃうねんでって

 結構面接も落ちるから、電話応対が悪いんかな、思うて」

 

「そうなんですか。面接落ちると辛いですね。

 直したいんですか?」

 

「そうなんです。今までも直そう思うてるけど、中々。

 どないしたら良いです?」

 

「そうですね。ちなみに今まで直そうと思って、どんな事をしたんですか?」

 

「次からは気を付けようって思ってますわ」

 

「気を付けようって思われてるんですか。それは必要ですね。ちなみに具体的に何かしましたか?」

 

「いえ、特には」

 

「じゃあ、具体的に何かしてみたらどうでしょう?」

 

「具体的にですか。例えばどんな事です?」

 

「そうですね。例えば、さっきの電話の時にどう言ったら、上から目線に聞こえないか考えてみるとか。」

 

「あぁ、そういう事ですか。した事ないですね。

 ちょっと考えてみますわ」

 

「そうですね。他には、今後も上から目線かなと思ったら、全部書いて、

 どう言い換えたら上から目線に聞こえないかを考えてみるとかもありますね。」

 

「それをやれば直りますか?」

 

「分かりません。ただ、本当に直したいなら、色々な方法を試してみてはどうでしょう?」

 

「まあ、直したいです。じゃあ、やっていってみますわ」

 

「そうですね。では、いつからやりますか?」

 

「え!いつからですか!考えた事も無いですね」

 

「そうですよね。じゃあ、一度考えてみましょう!いつからやりますか?」

 

「そうですね。じゃあ、明日からやります」

 

「分かりました。では、上から目線の言葉を明日からメモを付けていって下さいね」

 

「分かりました。やってみます」

 

「やってみましょう。

 もしこの方法が上手く行ったら、1ヵ月後に少し変わってくると思いますよ。

 是非とも試していってください」

 

「分かりました。じゃあ、また来週きます」