「昔」と「今」の違い

12月は昔の暦で「師走」と言います。

発祥は不明で、師匠が走るが語源では無いみたいですが、

今ではもっぱら「師匠が走り回るほど忙しい月」で師走という意味で使われています。

 

皆さんは、今月はお忙しいですか?

クリスマス・年賀状・挨拶回り・おせち料理、色々と年末は重なりますね。

 

そんな中、ある人のカウンセリングを行いました。

その人は高齢で、こんな事を仰っていました。

「最近の早さに、ついていけません」

 

この方の悩みの中心は別の所にありましたが、

こんな事もこの人の悩みや心細さの中にあったのです。

 

現在は、携帯からスマートフォンに移り変わり、

何処でも何時でもインターネットに繋がり、

ずっとせわしなく何かを行っている方がいらっしゃいます。

 

テレビも3Dになって来ました。ブラウン管を叩いて直すという事をした事が無い人も増えているでしょう。

珠算1級を持ってらっしゃる方でしたが、今はパソコンが主流の時代、

そろばん自体、中々見かけなくなりました。

 

時代の移り変わりは急にスピードアップしたような感じで、

なかなか付いていけず、うろたえる方もいらっしゃるのだと実感しました。

 

昔は忙しいと言いながらも、もっと世間・世界がゆっくりと時間が流れていたかもしれません。

 

師走の時期、普段から昔に比べ忙しいのですから、

さらに忙しくなりすぎて、心が疲労しないように願うばかりです。

 

毎朝、毎晩、一息深呼吸して、心の中はゆっくりと落ち着いてお過ごし下さい。