養育往来の続き

前回の続きです。


さらに養育往来の中に非常に大事な内容が出てくるそうです。
それは、「愛情をはき違えるな」と「目的を見誤るな」という事です。


「愛情をはき違えるな」は、子育てだけではなく、様々な事で起こりがちな事です。
つい相手の為にと思って、色々とやってしまう。
これは相手にとって有り難い事であっても、相手の成長の機会を奪ってしまう事にもなります。
かといって、全くしない事も違います。
子供が小さい時に何でもしなさいだと、子供は困ってしまいます。


相手の為に、相手の成長も考えて、適度に行なう。
これが大切なのでしょう。


ついつい困っている人を見ると助けなくなります。
勿論、ご老人等は助けてあげた方が良いと思います。
ただ、自分で立てる人を助けてあげ続けると、その人は自分で立とうとしなくなります。
これは愛情ではなく、ただのお節介になってしまうのです。

 

そして、「目的を見誤るな」は、これも子育てだけではなく、様々な事で起こります。
時代の傾向ですが、ある時は子供に愛情を存分に注ぐのが良いと言われ、
何でもしてあげて、何も出来ない子供が育ち。


ある時は、子供に全てを任せようと、放任主義になり、ゆとり教育などを行い、
何をすれば良いか分からなかったり、愛情や礼儀の分からない子供が育つ。


試行錯誤自体は悪くはありませんが、振り回される方は溜まった物ではありません。


さらに、ある時は、悲観的なニュースや情報ばかりが流され、
あなた達は大変だ。この先、お先真っ暗だ。借金大国であなたが返さないといけない。
そういう悲観的な事を言われて、覇気の無い子供が育ち、
その子供が育った時には、覇気の無い若者ばかりだ、自分達の時はもっとやる気があったと言われてしまう。


目的を見誤り、目先の方法論に捉われてしまうと、このような事が起こるのでしょう。
愛情と厳しさを持って、子供自身のやりたい気持ちを伸ばし、子供の幸せを願って、
子供の成長を見守る事。

 

勿論、難しい事でしょう。
だからこそ、あれやこれや否定をしない人に、子育ての悩みを聞いて貰い、
ストレスを吐き出し、そしてまた子供と向き合う。
そのように日々、過ごしていく事が良いかもしれません。


世の中の子育てをされている方へ、
誠の心を持って、お子さんに接し、

疲れた心は、何処かで話して癒して下さい。