個人の心理、集団の心理

個人的に付き合うと一人一人は良い人なのに、

国や団体となると、どうしてあんな酷い事を平気で出来るんだろう、

そう思う事は無いでしょうか?

 

心理学の世界では、集団心理という言葉があります。

仮にAさんという人がいて、この人は

物静かで穏やかで、周りに共感しやすい性格だとします。

 

この人は個人でいたり、友達といる時には、

人に優しい、皆に好かれるような人だったりします。

 

それが、ある暴力的な団体に属した時、

周りに合わせて過激になっていったり、

自分の所属する団体を攻撃しようとする人へ、

先に攻撃を行うようになったりもします。

 

実際に、スタンフォード監獄実験という心理実験では、

それに近い事が行われています。

 

人は、集団になった時、個人が持っていた性格とは全く関係ない行動を

取るようにもなる生き物です。

そして、集団になった方が安心感を得やすいので、集団でいようとする生き物でもあります。

 

個人個人は良い人なのです。

集団になった時に、集団を守ろうとする心理(イングループバイアス)が働きます。

本当の気持ち、初めの純粋な自分を忘れたくない時には、

書いて見直すという事が必要です。

 

良くも悪くも揺れる集団心理、上手く活用できるように心掛けていきたいです。