語用論という言葉をご存知ですか?
私も昨日まで知らなかった言葉です。
説明されると、どのような物か分かると思いますので、下記に例を載せてみます。
Wikipediaで例を調べてみると
「例えば「すみません、今何時か分かりますか?」という発話は、形式の上ではyes/no疑問文であるが、意図されている内容は明らかに時刻を教えてほしいという依頼である。これらの現象が語用論の研究対象となる。」
確かに「すみません。今何時か分かりますか?」に何の疑問も無く、時間を答えていましたが、
本来の日本語では、「はい。分かりますよ」ですよね。
私がある教室で心理学を教えていた時に、ある1人の生徒が仰られた事があります。
それは、「いつも頑張っているのに、なかなか認めて貰えない、どうしてだと思いますか?」
という質問でした。
この語用論を聞いた後で、この質問は改めて難しいと思います。
「いつも頑張っている」も、どのように頑張っているか?何を頑張っているかも曖昧ですし、
誰に、どのように「認めて貰えば」満足されるのかも分かりません。
この方の場合は話をしていく内に、テニスを長年やっている方で、
陰ながらテニスの素振り等の練習をしているけど、すぐには上手くならず、
練習していないからだと言われて認めて貰っていないと感じていると分かりました。
簡単な言葉の裏に、これだけのストーリーが含まれているのですから、
言葉とは簡単に使えるけど、難しい物だと感じます。
この語用論、多くの方の喧嘩の原因が、お互いの言葉の意味の食い違い、
取り間違いがきっかけになる事が多いです。
幾度か仲介する事で、喧嘩が収まるのは、この橋渡しが出来たからでしょう。
もっと勉強し、相手の言葉を理解する事は上達しつつあるので、
相手に上手く伝わる言葉の用い方を勉強して行きたいと感じました。
コメントをお書きください