自分のペース

クライアントさんが来られた時に、

早く治りたい、早く良くなりたいと願っておられたり、

身近な人と比較して、あの人はもうあんな風になっているのに、

自分はまだ・・・。と落ち込まれる方がいます。

私はそんな時に、ゆっくりやりましょう。比べる必要は無いんですよ。

とお話させて頂きます。

かく言う私も、ついつい私より若い方で凄い方を見ると焦ってしまう

気持ちがまだあります。

特にそれが後輩だったりすると、自分の中にある先輩像が揺らぐのでしょう。

焦ってしまうのです。

少し考えると、先輩像が揺らいでも何の問題も無く、

そもそも先輩像自身、自分が作り出した物だと気付きます。

そんな時には、自分にも語り掛けます。

ゆっくりで良いんだよ。心の中で一番大切にしている物を見つめれば良いんだよ。

自分のペースでいけば良いんだよ。

世の中には、短距離走が得意な人もいれば、長距離走が得意な人もいて、

さらには走るのは苦手だけど、ゆっくりといつまでも歩き続けれるという人がいます。

ついつい短距離走が得意な人を見て、物凄いスピードで走り、輝いて見えるけど、

長距離走が得意な自分が付いていくと、すぐにバテテしまい、

走り続ける事すら出来なくなり、疲れて座りこんでしまいます。

ましてや走る事や歩く事は見えるけど、人生の成長スピードは目に見えません。

自分が思う自分のペースを守り、焦らずゆっくりとスピードを上げ、

しんどいと思ったらペースを落とし、少しずつ自分のペースを覚えていく。

それで、良いのだと思います。