乗り越えられない壁は無い

心理学の世界には、認知行動療法等のデータが揃っている心理学(エビデンス・ベイスト・カウンセリング)と、

こちらでも幾度か紹介したシンクロニシティや内観法等のデータが揃っていないが、

何故か人の心を勉強していると共通して感じる心理学があります。

 

これはもしかすると将来的に、データの取り方が飛躍的に発展するとデータが揃うかもしれませんが、

現時点では、はっきりとした証拠となる物がない心理学の分野です。

 

 

このデータが無いけど、共通して感じる心理学の中に、

「乗り越えられない壁は無い」という考え方があります。

 

生きていく中で起こる様々な事柄は、全てその人自身に乗り越える力が備わっている事柄である。

例えその時は失敗しても、そこで成長する事で、次には同じ問題が起こっても乗り越えれるようになる。

このような考え方です。

 

磯一明さんという方の「あなたの経験には意味がある」という本の中に、

22億円の借金を抱えた方の話がありました。

サラリーマンの終身年収が2億円といわれているので、とんでもない額です。

この方は初め途方にくれたようですが、22億円の借金も自分は乗り越えれるんだ!と考え、

自分には22億円を返せる器があると感じた時に、借金を返していけたそうです。

 

今まで様々なクライアントを見てきました。

その中では、こんな大変な問題乗り越えれるの?とこちらが思うような事もありました。

しかし、最後まで来てくださったクライアントの中に、乗り越えられなかったクライアントは

誰一人としていませんでした。

 

この乗り越え方はそれこそ人によって全く違いますが、

ご本人が一番自分にあった乗り越え方を見付け、乗り越えていかれるのです。

 

これにデータはありません。私が感じているだけです。

過去の様々な心理学者も著書の中で同じような事を沢山書かれています。

 

壁に当たると、人は「どうしてこんな事になったんだろう?」とか、

「何が悪かったんだろう?」とか、「こんな事乗り越えられるんだろうか?」と考えてしまうと思います。

 

もし、現在、壁を感じていらっしゃる方がいれば、少し考えて欲しいのです。

「自分は壁を乗り越えれるのはもう分かっている。どんな風に乗り越えればよいんだろう?」

 

自分の考え方を変えるのか、問題をあるがままに受け入れるのか、方法を考え出すのか、

自分なりの壁の乗り越え方が見付かるかもしれません。

 

 

「乗り越えられない壁は無い」のです。