寄り添うという事

昨日のブログにも少し書いた「寄り添う」という事に関して、

書きたいと思います。

 

ある時、寄り添うなんて簡単や、人の話を「うんうん」と言って

聞き流せば良いだけや。言われた事があります。

 

全く違います。

 

つい最近、被災地での心のケアに関して、カウンセラー等の心のケアを拒否する

被災者が多数出てきているというニュースがありました。

どうですか?とか色々と質問攻めにされ、辟易しているという事です。

 

寄り添うという事は、相手が話したい時に話したい内容を

心で感じながら聴き、共感する事だと思っています。

聞き出す事でも、聞き流す事でもありません。

 

話したくない時に、質問攻めにするのは言語道断。

失恋した時に、「失恋してどんな気分?次はどう考えているの?」

なんて言われたら、そんな質問する人に何も話したくなくなりますよね。

 

そして時によっては、クライアントの悲しみ、辛さ、不安、焦りを一気に吐き出される事もあります。

この感情に心で感じながら聴くのは、本当に大変な事。

心で聞いている時、頭痛がしてきます。クライアントには見せませんけどね。

もしかするとそれを聞きたくないが為に、人は無意識に違う質問をぶつけるかもしれません。

 

人は繰り返し、その時の気持ちを全て吐き出す事で少しずつ整理を付けると言われています。

現在、被災地の子供達も地震ごっこ等で遊びながら整理を付けていると言われています。

それを無理やりさせるじゃなしに、したくなった時に止めずに付き合ってあげる。

 

それが寄り添うという事だと、私は考えています。

コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    宮元 修 (土曜日, 25 6月 2011 21:46)

    寄り添うという事は、簡単なようで難しいのですね。
    まだ聞いているだけとの違いが私にはピンときませんが、
    先生のようにカウンセラーをやっていれば分かるのでしょうか?

  • #2

    ミツクニ (土曜日, 25 6月 2011 21:48)

    寄り添うのが必要なのは分かるけど、ボランティアで被災地に行ってる人たちは
    凄いと思うねんけど。
    俺は正直、行けてないから、行ってない人がとやかく言うのは、
    どうやろ?

  • #3

    中村 健三郎 (日曜日, 26 6月 2011 09:12)

    >宮元 修さん
    コメントありがとうございます。
    まさに寄り添うという事は簡単なようで、難しいですね。
    私もまだまだ完全に出来ていないので、
    上手く説明できていないのかもしれません。

    私が思う寄り添うは、聞きながら、相手の話から感じた気持ちを
    自分も出来るだけ同じように感じ、あなたはこんな風に感じているの?と
    伝え返して、自分の気持ちを分かってくれる人がいるんだと思って頂く事かなと
    考えています。

    またややこしくなりましたね。すみません。

    私もまだまだ勉強し、成長して、この寄り添う事を宮元さんにも
    分かり易くお話し出来るようになりますね。

    それまで、少しお待ち下さい。

  • #4

    中村 健三郎 (日曜日, 26 6月 2011 09:22)

    >ミツクニさん
    コメントありがとうございます。

    そうですね。被災地まで行き、心のケアを少しでもしたい。
    その気持ちは本当に凄くて、さらにそれを実行に移された方は本当に素晴らしいです。
    私は正直、行きたい気持ちはあれど、行けていません。
    ですので、その方々は本当に素晴らしいです。

    だからこそ、心のケアに行かれた方が、きちんと被災者の心のケアをして
    頂ければと思っていて、逆に被災者の方から「しんどい。もう聞かないで」
    と言われるのは非常に残念に感じて書いてしまいました。

    私は大阪で被災者の方のお話しか聞いておりません。
    現地で聞くと、心の余裕を無くされるのかもしれません。
    だからこそ、第三者の目線として
    「少し相手がしんどがっているよ。ゆっくり、寄り添ってみましょう。」

    という言葉を受け取って頂ければと思い、ブログを書きました。

    批判に取れたり、言葉足らずだったら、本当に申し訳ないです。

    今後とも、色々な素直な意見聞かせて下さい。
    よろしくお願い致します。