人には意識と無意識があり、その割合は5:95と言われていて、
無意識の力は凄いと言われています。
例えば、目の前に嫌いな人がいたとします。その人については色々なことがあり、
部屋に入ってくるだけでイラっとする存在だとします。
では、そんな人に対して意識的に「今日は好きになろう!」と思ったとします。
さて、好きになれると思いますか? 絶対になれないですね。無意識が強いんです。
じゃあ、この無意識が強くて、無意識的に誰かにイライラしたり、
人目を気にしてしんどくなっている方にはどうすればいのでしょうか。
無意識だから、なんともできないのか?というと、そういう訳ではありません。
カウンセリングやキャリアコンサルティングでは、なぜ「質問」をするのでしょうか?
それは、無意識にアプローチをするからです。人は質問をされると考えてしまう生き物なんです。
例えば、「その資格の勉強しようと思ったきっかけはなんですか?」と聴くと、
「え~っと、確か、こんなときに~」と考え始めて、きっかけを探すのです。
このきっかけは、普段から意識して過ごしている訳ではありません。
無意識の記憶の中にあるのです。
そして、きっかけを思い出すと、そのまま初心を思い出したりして、
「そっか最近は資格勉強を諦めようかと思ったけど、まだあの思い叶えていないし、
もうちょっと頑張ろうかな」
なんて思うこともあります。
私たちの行動の多く、意思決定の多くは無意識により決定しており、
その結果となっている現状に対して、何か変えたいなと思うのであれば、
適切な問いを投げかけてもらい、無意識を発見していき、その無意識を打破していくと良いと思います。
それが相談の効果ですね。