面白い心理実験を知りました。
「スパイト行動」に関する実験で、筑波大学で1991年に行われた新しい実験です。
1997年にアメリカやカナダとも連携して研究し論文発表もされました。
そして、その実験結果は日本人に衝撃なので、あまり広がりませんでした。
それは、「日本人は世界と比較すると、突出して『いじわるな行動』を選択する」というものです。
スパイト行動とは、「いじわるな行動」のことなんですね。
例えば、自分の目的地到着時間が遅くなっり、事故の可能性や捕まる可能性があったとしても、
あおり運転で他の人の邪魔をしようとしたり、皆んなで早く帰れば良いのに、
自分が残業しているから部下も残業させてやる!と考えて、全員が残業することを強いるなどです。
この実験は、2人1組になり、お互い10ドルを持ってスタートします。
テーブルに0〜10ドルまで置き、そのテーブルの合計金額の1.5倍をお互いに渡します。
つまりお互いに10ドルずつおけば、テーブルに20ドル置かれ、お互いに30ドルもらえます。
そして相手が0ドルでも、5ドルでも、自分が常に10ドルを出せば必ずテーブルの1.5倍貰えるので、
最適な行動は10ドルを置き続けることです。
そのため、カナダ、アメリカ、そして中国でも10ドルを置く人が87%にいました。
ただ、日本は33%しか10ドルを置き続けませんでした。
理由は自分がおかず、相手が10ドルおけば、相手は15ドル、
自分は出さなかった10ドル+15ドルで25ドル手元に残ることを洗濯したからです。
5ドル損しても、相手より優位に立つことを選択しました。
「自分が損をしても、相手よりも優位に立つ」を選択した人が6割以上いたのです。
みなさんが何か新しい挑戦や、善行をしようとしても、必ず6割のいじわるな、
批判的な人が出てくることが分かりました。
ただその人は、善意での注意ではなく『自分が損しても足を引っ張ることが生きがい』の人が
善意の皮を被っていると考えてください。実験結果として証明されています。
そして、そんな人は無視をすることが大切です。
スパイト行動を取る人は多いです。
極力、自分を守り、振り回されないようにして行きましょう。