精神疾患や障がいなどになることは、本人にとってショックなことです。
それ以外にも、更年期障害や産後うつなど、
まさか自分がなるなんてと思ってショックに感じる方もいます。
更年期障害も年齢を重ねれば、誰しもがなることであり、
産後うつなどは、4人に1人がなってしまうことです。
さらに精神障害は、風邪や生活習慣病のように、
誰しもがなる病気でもあります。
そのため、今までがどれだけ元気であったり、体を鍛えてきた方であっても、
誰しもがなる病気なのです。
障がいなども最近では、一種の個性として捉える考え方が少しずつ広まってきています。
苦手な事や、得意なことが際立っているだけと捉える事が出てきているのです。
ただ、そのような考え方を頭では分かったとしても、
なかなか自分が当事者になってしまうと受け入れられない気持ちが出てきます。
抵抗を感じてしまうことは当たり前だと思います。
一方で、否定し続けて目を逸らしたとしても、自分自身が病気であることは変わらないので、
きちんと向き合って取り組むことも必要です。
本当に難しいことだと思います。
そして、自分はしっかりとしている。自分は一人で何とかしてきた。
自分は常に健康に気を遣っていると、自分は大丈夫という思いを抱いている人ほど、
受け入れられない気持ちは大きくなります。
さらに、様々な病気に対して否定的な見方を持っていたり、
周囲が否定的な物の見方をする方が多いと、より受け入れずらくなります。
例えば、心の病気は、気弱な人がなる病気と思っていたりすると、
いざ、自分がうつ病になってしまっても、受け入れずらくなります。
他にも産後うつ病は、母親になる準備が出来ていない人がなると言われてしまうと、
産後うつになってしまった自分を責めてしまいます。
ただ、このような受け入れられない気持ちを抱えたままですと、
なかなか自分自身の状態を改善しにくくなります。
それこそ、足が骨折しているけれど、骨折したことを受け入れられないまま歩き続けるとどうなるでしょうか。
悪化する可能性があります。
もし受け入れられない気持ちがあるけれども、
心の状態がおかしいと思う方は、
少し休んで、ゆっくり受け入れていくことが必要だと思います。
それでも、なかなか受け入れられない気持ちがあれば、
ご相談に来ていただければと思います。