最近、AIによる防犯システムに関する記事を見ました。
それは、先日、記載した微表情心理学や表情認知心理学に関わることなので、
非常に興味深かったので、書かせて頂きたいと思います。
少し振り返りですが、人の表情は感情を表します。
例えば嬉しい時は口角をあげたり、嘘をつく時には緊張で口をぎゅっとつむるなどです。
しかし、これらの仕草はほんの僅かな瞬間に少ししか現れず、
さらには口を結ぶけど、その時に眉の動きや頬の筋肉の動きなど
複雑な組み合わせがあるので、なかなか難しい学問です。
ただ、それらをAIが防犯カメラと組み合わせれば
ほんの僅かな瞬間でも見落とす事なく、さらに複数の組み合わせだろうと
どれだけの大人数だろうと処理能力さえ問題なければ
即座に判断することができます。
その中で、興奮状態にあり、さらには挙動不審な状態であることを確認すれば
即座に注意を促すというシステムを作ることも可能だと言うのです。
これができれば確かに不審者の発見は素早くできるでしょうし、
安全性は高まると思います。
一方で監視社会とも言われるかもしれません。
さらには、興奮状態で挙動不審なだけでは、危険とは判断できません。
例えば、今からプロポーズをしようとして、少し流行ったフラッシュモブなどを
集団で行おうという方がいたとします。
その方たちは集団で、人を探したり、人通りの少なくなるタイミングを見計らう為に
挙動不審になると思います。
そして、プロポーズの成否が気になり興奮状態に陥ると思います。
身体反応や行動反応だけでは現状、まだ感情を理解しきることは難しいと思います。
その為、AIは不審な行動を見付けるだけで、本当に危険かどうかは総合的な判断が必要です。
ただ、もう少しすると身体反応から攻撃性、凶暴性なども判断できるようになると
感情を理解するAIになるかもしれません。
もしかするとカウンセリングもAIが出来るようになるかもしれません。
そうなると、私たちは不要になるかもしれませんが、多くの方が元気になってくれるのであれば、
良いと思います。
そのような事を、記事を見るうちに感じました。