心理カウンセリング、キャリアカウンセリング、
どちらの相談でも答えを見付けたいという方がたくさんいます。
心理カウンセリングでは、どのように考えれば悩まなくて良いか、
どのように伝えれば相手を思い通りに動かせるか、
質問される方がいます。
キャリアカウンセリングでは、就職活動で、
どのように履歴書を書いたり、面接で答えれば内定を貰えるか、
どのように話しかければ人間関係が良くなるか、
答えが欲しいという方がいます。
この両方とも、答えはあるのでしょうか。
もしかしたら、あるのかもしれませんが、私は現時点では見付けられていません。
ただ、そんな答えがあるかないか分からない事に対しても、
何とか必死で答えを見付けたいと思うぐらいに、
悩むことや、もがく気持ちは非常に分かります。
答えを見つけることができれば、悩みや不安などが解消し、
楽になると思うと、答えを探したくなる気持ちが出てきても当然だと思います。
ただ、そのような気持ちで答えを探し続けて、
見付かり続けないと余計に気落ちしたり、徒労感でしんどくなってしまいます。
そこで、もし自分がそのような答えを探し始めた時には、
答えを探したがるぐらいに追い込まれている自分に気づき
「焦って、答えを見付けようとしている自分が出てきたな。
焦らず、答えを無理に見付けようとせず、一つずつ解決していこう」
と、自分に言ってみてはいかがでしょうか。
そして、全てを解決させる答えを見付けようと頑張るよりも、
今回はどのように考えれば楽になりそうか
相手を知った上で、どのように話しかければいいか
少しずつ考えていく方が、最終的に悩みを整理しやすいと思います。
ストレスコーピングという考え方があります。
ストレスに対しての対処方法を準備し、ストレスを感じた時に、
その対処方法を行い、ストレスを発散していくのです。
このストレスコーピングですが、対処方法は一つだけ準備するのではありません。
ある先生は、100個用意して、順に対処方法をおこなっていき、
その日、その時に合った発散方法を行う事を推奨しています。
答えを探すにしても、100個の答えを用意しておき、どれがその時その場の正解かをのんびり見付けていくのです。
もし、答えを見付けようとしているのであれば、たった一つの答えを探すのではなく、
100個の答えを順に探してみるぐらいのおおらかな気持ちを持ってみてはいかがでしょうか。
そんな風に感じる今日この頃です。