般化という言葉をご存知でしょうか。
なかなか聞きなれない言葉ですね。
この般化は、一般化とも言われています。
一般化と言われると何となく予想が付くかもしれませんね。
これは、カウンセリングで使われる言葉で、
ある刺激に対しての反応が、類似の刺激に対しても同様の反応がでるようになることです。
難しいですね。
例えば、朝ごはんの後に歯磨きをするように訓練するとします。
そうすると、朝ご飯という刺激に対して、歯磨きをするという反応が起こるようにすると、
夜ごはんという類似する反応に対しても、歯磨きをするという反応が起こるようになります。
さて、このような意味だと予想は付きましたでしょうか。
これをカウンセリングの中でどのように使っているかと言いますと
カウンセリングの中で気付き、変化したことを日常生活の中でも同様の変化を起こせるようにすることです。
もっと簡単に言うと、私は人に嫌われているという思い込みがあった時に、
カウンセリングの中で、実は人に嫌われていない、気に掛けてくれているんだという思いに変わったとします。
そして、人と接する時に、緊張しなくても良いと学び、緊張しなくても良いような反応を
SST(ソーシャルスキルトレーニング)で学んだとします。
この学びを日常生活でも起こせるように、実際に人に挨拶したりして、
緊張を解きほぐしていくということをしていきます。
そして、最終的に対人関係に対して、人に嫌われているという思い込みが減り、
緊張せずに話せるようになると、日常への般化が出来たという形になります。
私たち、カウンセラーは、話を聴くだけの人と思われがちです。
確かに、ただ、話を聴くだけの方も多く、傾聴しておけば良いと勘違いしている人もいます。
それも重要な役割ですが、クライエント本人が不適応行動の修正を望む場合には、
専門家として係り、サポートし、行動の変化まで支え続けていきます。
私が尊敬するロジャーズ先生は戦争の停止ということを目指して、
傾聴だけではなく、いがみ合う敵国の兵士をお願いして集め、対話させお互いの溝を埋め合い、
人の行動の変化を起こしました。
私もそこまでは難しいかも知れませんが、
ご相談に来る方の本心を伺い、その本心が実現できるよう
私のできる範囲で少しでもサポートさせて頂きたいと思います。
このサポートがいつでも、だれに対してもできるように
私の行動に般化させていきたいと思う今日この頃です。
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