何かを決断し実行する際には、
それ以外の選択肢を選ばない事を決断し実行しない事を決める事だと聞いた事があります。
同じく時間は有限で、有効に使う事が必要とも聞いた事があります。
そして、同じく何かを決断しよう、時間を有効に使おうと考え悩んでいる時間もまた、
何かを実行するという時間を捨てて、悩むという時間を選んでいる事だと聞いた事があります。
頭では分かるけれども、納得するには少し小難しい話ですね。
ある方がご相談に来ました。
その方は、後悔したくない、限られた時間を無駄に過ごしたくはないと考えていました。
その為、間違いを選んで時間を無駄に過ごす事を避ける為に何をした方がいいか考えていました。
考え続けた結果、二週間何も手が付かない状態でご相談にきました。
その話を聞いた際に、本末転倒だと感じ、その気持ちを素直に伝え返させて頂きました。
何か行動し失敗し時間を無駄に過ごす事と、
失敗したくないと考え、何も出来ず時間を過ごす事と、
どのような違いがあるのでしょうか。
むしろ、失敗をする事で、経験を積み、
新たな価値観や考え方が生まれるので、決して失敗は無駄にならないと思います。
失敗する事も出来ず、失敗しない方法を考えて何もせず時間を過ごしてしまう事よりも
失敗する事を承知で行動する事により経験や考えが深まり、
次こそは失敗しない行動ができるように成長する時間を過ごす事ができるかもしれません。
何を選ぶのか、何を選ばないのか。
どのように時間を過ごすのか、それともどのように時間を過ごすかと考えて、
何もせずに時間を過ごすのか。
全ての決定権は時間を有している一人ひとりにあります。
そう考えると責任が重いように感じるかもしれませんが、
多少は失敗しても間違ってもいい、今を楽しめるように、充実できるように、
成長できるように過ごしていけると、
最も自分にとって良い時間を過ごせるかもしれません。
時間の使い方を学ぶ為に、
時間の間違った使い方を知る事で学べる事もあると思います。
選択を迫られた際には、失敗ばかりに気を取られて恐れてしまわぬように、
大事に至らない失敗や経験は積極的にしてもいいのかなと
本末転倒になってしまっている相談者を見て考えた今日この頃です。
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