フロイトが創始した精神分析療法に携わっている方から
ネガティブアプローチという方法を教えて頂きました。
ネガティブアプローチというのは、
あえて否定的な方法をとる事で肯定的な結果を引き出す事です。
例えば、学校の教室で騒いでいたとします。
その際に、先生が幾ら静かにしなさいと言っても一向に静かにならない場合があります。
そんな時にネガティブアプローチを行なったとすると、
先生は何も言わず、注意もせず、ただ黙って生徒を見続けるのです。
すると、生徒の側が先生が何も言わない事が気になり始めて、
黙って先生の方を見始めるのです。
これをカウンセリングの場面で活用したとすると、
例えばカウンセリングの予約時間にクライエントを待たせたまま、
カウンセラーが遅れて到着し、謝らずにカウンセリングを始めるのです。
その際に、クライエントがカウンセラーを怒ったり、謝罪を要求すると、
それは正常な反応を示し、自己主張ができるという事で、
喜ばしい反応と考えるのです。
一方で苦情を言う事ができず、黙ってカウンセリングを受け入れると
それは、自己主張が苦手であったり、否定的に扱われる事を受け入れてしまうと
読み取るのです。
心理カウンセリングの中に受容や肯定的に接するという考え方があります。
一方で、ネガティブアプローチという真逆の方法ですが、
クライエントの為を考えた方法もあります。
心の世界は本当に深く、アプローチ方法も多様です。
一生、勉強だと感じた今日この頃です。
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