厳しい環境を与えられた時に、嘆く人もいれば、
即座に立ち向かう人もいます。
逆に、全てが自由で、自分で決められる環境を与えられた時に、
自分が何をしていいか分からずうろたえる人もいれば、
自分で何かすべき事を見つけて動く人もいます。
このような二人の違いは、
様々な場所で見受ける事が出来ます。
この後者の方は、前者の方のように動く事はないのでしょうか?
いいえ。私は後者の様な方でも、
ある日、突然に前者の方のように能動的に動くと思います。
それは、「自分」に対して向けている意識を変える事です。
前者は「自分なら何とか出来るだろう」という意識を持っています。
後者は「自分にはどうしようも無い、分からない」という意識を持っています。
その意識を変える事で、物事の見え方が変わるのです。
だからと言って、簡単に意識を変える事は出来るのか、という疑問を持ちますね。
私も同じように考える事がありました。
そのような時に、あるクライエントと出会いました。
その方は自分に自信が無い方で、
人生の岐路に立っているのだが、何をすればいいか分からないと嘆きながら、
来所されました。
お話を伺う中で、このままだと大変な将来を待ち受ける気がするが、
その将来の事を考えると不安になり、何をどうすればいいか分からないと言い、
その不安感に駆られて、何も行動が出来なくなってしまっていたのです。
お話の中で、まず、どのような行動なら動く事が出来るのか?という話になり、
その結果、「こういう事なら、動けると思います」とご自身で宣言されました。
その次にお会いした時には、本当にそのとおりに実行し、
後者の動けない人から、前者の動ける人に少し変わっていました。
そして、その方は仰りました。
「自分は何にも出来ないと思っていたけど、話して整理すれば動けました。
良かったです!」
人の意識は、思ったよりも簡単に変わる事もあるのかもしれません。
自分は出来る!と信じて、まず、どういう事なら行動できそうか、
誰かと相談しながら決めて、立ち向かえる人になっていきましょう!
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