私は積み重ねる事が苦手です。
幼い時から、何かをコツコツとしてきた事は無く、
きちんとした予習、復習、事前準備をおこなわずに、
物事に取り組んできました。
それを幼い頃から繰り返してきた結果、
即興で何かをする事は、そこそこ得意になりましたが、
物事にじっくり取り組むときには、真面目にコツコツと頑張ってきた方には、
敵わないと思ってしまいます。
現在の私は、数年前から初めて心理学にきちんと向き合おうと考えて、
勉強を始め、慣れないながら積み重ねる事に取り組んでいます。
一方で、クライエントの方は真面目な方が多く、
場面場面に応じて、即興で対応する事を苦手とされている方が多いです。
すると、私のような人が非常に羨ましいと感じてしまうのです。
ただ、そのクライエントの中には真面目にコツコツと取り組まれてきた事が、
きちんと蓄積され、身に付いているのです。
その事を場面に応じて出すことを苦手とされているだけなのです。
100の積み重ねがある人が、出す事が苦手で5しか力を発揮できていない時には、
出し方を練習すれば60や70の力を発揮する事ができます。
30の積み重ねがある人で、出す事が得意な人は30の力を発揮するでしょう。
ただ、それ以上の蓄積が無いので、まず溜め込む事から始めないといけません。
真面目なクライエントの方に触れるたびに、
今までコツコツとやってこられ、自分の中に蓄積された事を信じて、
出す方法を学んでいきましょう、そのように考えさせて頂きます。
積み重ねる事は素晴らしい事です。
私は今もそれに苦労しながら、取り組んでいる最中です。
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