常に学年トップの成績で、
スポーツも万能で、一流企業に入社を決めた人が、
「自分は何も頑張ってきていない、自分が嫌いだ」
と言われたら、どう思いますか?
「いやいや、凄い羨ましい人生です。
頑張って成績トップで、スポーツも万能で、
良いじゃないですか!
何で、そんなに凄い自分をもっと好きになりましょう!」
と言いたくなるでしょうか?
人の感性は、本当に人それぞれです。
ある人にとって、成績トップで、スポーツ万能、一流企業で働く事が
非常に価値ある素晴らしい事に思えても、
ある人は、そんな事は大した事では無くて、
自分を愛してくれる両親がいる事、信頼できる家族がいる事が
何より大切と思う人もいます。
あるクライエントは、たまたま勉強やスポーツが出来ただけで、
それは他の人にとって、足が速いとか、優しい性格みたいな
偶然に生まれ持ったモノであり、そこを褒められても、
嬉しいと感じない人もいます。
ある人からは、喉から手が出るほど欲しいモノでも、
別の立場の人からは全く価値が感じられず、
むしろ自分に無いモノを持っている人を羨ましく感じる事もあるのです。
それは、隣の芝生は青く見えるというような軽い感じでは無く、
泣き叫ぶほどに欲しいモノもあるのです。
親と手を繋いで一緒に遊園地に出掛ける様な光景を
テレビで見るだけで、泣きたくなるくらいに悲しくなる方もいました。
自分には、どうしてこんな皆が当たり前の思い出として
持っているモノが全く無いんだろう。
どうして、怯えて過ごしてきた幼少時代の思い出しかないのだろう。
人の感性は様々です。
きっと私も想像つかない様な感性を抱いている方もいると思います。
そういった人たちの感性を大事にする為に、
耳を傾けて、お話を聴き、何を感じて生きている方か
知りたいと思っています。
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