カウンセリングの中で、よく分からないと言われる言葉が、
「自分自身を受け入れる」という事です。
自分を受け入れる・・・。
自分を受け入れていない・・・。
どういう事でしょうか。
まず、自分自身の事を分かっているかどうか、です。
自分の事は、一番自分が分かっている!と思うかもしれませんが、
意外に分かっていない場合が多いです。
例えば、急いで電車に乗ろうとした時に目の前で電車が行ってしまい、
悔しい思いをしました。
どうしてでしょうか?
電車が行ったことに腹が立ったのでしょうか。
それは、ただのきっかけに過ぎません。
約束時間まで時間がたっぷりある時に電車が行っても腹が立ちませんね。
悔しい思いをしたのは、「時間が無い」という焦りや、
「遅れてしまう」という不安、
「これに乗るはずだった」という期待が裏切られた事などが
想像できます。
同じように、今の仕事は辛いけど、不景気で転職できないと悩んでいる人がいたとします。
この人は、不景気で転職が難しいから悩んでいると納得してしまいそうですが、
これもただのきっかけに過ぎません。
自分に自信がある人は、すぐに転職活動をするでしょう。
本当に仕事が辛く、死んでしまいそうな人は、仕事を休むでしょう。
現状の辛さと、将来の不安を比べた時に、現状の辛さを耐える方がマシと思い、
「不景気だから」という理由を自分自身に話して、
心のバランスを保っているのです。
この様に、自分の感情の説明を、外部に理由を求める事なく、
自分自身の内部の事で、きちんと説明できる事が、
自分を知る事になります。
そして、自分の事で知った事を、怒る事無く、否定する事無く、
「達観する」「現状の中で自分の今後を考える」「受け入れる」事が、
自分自身を受け入れることになります。
この状態になれると、虚勢を張る事無く、過ごす事ができるようになり、
随分と楽になります。
寒くなってきて、こたつでのんびり過ごす方も増えると思います。
こたつに入りながら、自分を振り返り、受け入れてみましょう。
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